日産自動車、ロシアにおいてLCV事業に参入

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は17日、ロシアにおける小型商用車(LCV: Light Commercial Vehicle)市場に2008年より参入する計画を発表した。日産のロシアにおける販売会社であるロシア日産自動車会社が、本年9月にピックアップトラック「NP300」、および小型トラック「キャブスター」を発売する。商品ラインアップは、2011年末までに6車種に拡大される予定である。

LCVは、日産の既存販売ネットワークの一部となる、日産LCV専門センターのネットワークを通して販売される。このネットワークでは、特別リース・支払いプラン、法人販売プログラム、ロードサービス、車体の特装等、全面的な専門サービスを提供する。

日産でグローバルLCVビジネスユニットを担当する執行役員のアンディ パーマーは、「ロシアにおけるLCVの販売開始は、日産の成長にたいへん重要な意味を持つ。新市場への参入は日産のLCV事業のグローバルな成長計画において不可欠であり、ロシアには大きな成長の可能性がある。日産には中期的なLCVラインアップの拡大計画、および販売店における専門スタッフのネットワークがあり、これらはロシアの顧客ニーズを満たすことができるだろう。」と述べた。

日産のLCVビジネスユニットは、事業の更なるグローバル拡大に向けた計画の一環として、4月7日、2010年前半から北米においてLCV の販売を開始すると発表した。同ユニットは昨年10月、インドのアショック レイランド社(インド チェンナイ市)との合弁事業設立に合意し、2010年にインド市場においてLCV販売を開始する計画であることも明らかにしている。

日産は、同社の中期経営計画「日産バリューアップ」において、LCV事業を同社のグローバルな成長の重要な柱の1つと位置づけており、同事業が掲げたコミットメントは1年前倒しで達成され、2007年度にはLCVの販売台数が51万8千台を超えた。日産はまた、同社のLCV事業を2010年中にグローバルなLCV市場をけん引するレベルに引き上げる計画も発表している。

日産のLCV事業のグローバル成長に向けた戦略には、新型車の投入、(特にロシア、北米、およびインドに重点を置いた)新市場における販売拡大、競争力の鍵となるクオリティへの注力、そして効率化を目指した戦略的な合弁事業の設立等が含まれる。

以 上