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新型「ティアナ」を中国で生産開始

新型「ティアナ」を中国で生産開始

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)の現地合弁会社である東風汽車有限公司(DFL)は16日、中国市場における旗艦車である「ティアナ(中国名:天籁)」の新型モデルを同社の襄樊工場(湖北省)でオフラインした。

新型「ティアナ」は本年4月に開催された北京モーターショーで全世界に先駆けて披露され、モーターショー主催者より「ベスト ワールド プレミア賞」を受賞した。

東風日産乗用車公司の大谷俊明社長は「初代ティアナの総販売台数の約半分は中国で販売されたものである。DFLと日産は2代目ティアナの開発にあたり、ティアナの最量販国である中国のお客さまのニーズを最大限に考慮した。」と語った。

新型「ティアナ」は「モダンラグジュラリー」と「乗るたびに実感する快適な乗り心地」をコンセプトに開発され、ドライバーと乗員におもてなしを感じるリラックスした雰囲気を提供する。

中国向けでは広東省広州市にある東風日産テクニカルセンター(DNTC)が日産テクニカルセンター(神奈川県厚木市)と協力して中国の市場情報を収集し、静粛性を高めるなどするために、中国全土の走行試験を実施し、中国の市場に合ったクルマ作りを行った。

パワートレインはV型6気筒の2.5リッター「VQ25DEエンジン」と3.5リッター「VQ35DEエンジン」を設定し、適応型変速制御付きの新型エクストロニックCVTと組み合わせることにより、滑らかな走りと燃費の向上を実現した。また、中国向けには燃費とパフォーマンスの良さを両立した2.0リッター直列4気筒の「MR20DEエンジン」も設定している。

プラットフォームは新開発のD-プラットフォームを採用しており、フラットで快適な乗り心地と一クラス上の静粛性、高い操縦安定性を高次元で実現させている。

また中国向けには、フロントとリヤの外観を中国専用とし、17インチ金属調塗装のアルミホイールを採用した「公爵」と呼ばれる特別グレードを投入する。「公爵」グレードはトップロードサンルーフやBOSEサウンドシステムも装備している。

新型「ティアナ」は6月末より中国全土で販売開始される。価格は190,800人民元(約298万円)から332,800人民元(約520万円)となっている。同車の販売目標台数は初代「ティアナ」の倍増以上にあたる、月販8,000台としている。

初代「ティアナ」は2004年に中国に投入され、累計166,000台の販売を記録し、2005年には同国の「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。また2007年にはJ.D.パワーの初期品質調査(IQS)のプレミアム アンド ミッドサイズクラスで1位を獲得するなど、高い評価を得た。さらに、「ティアナ」は『中国新車アセスメントプログラム(C-NCAP)』で中型サイズセダン初となる5つ星を獲得するなど、安全面でも高く評価されている。

注:為替レートについては最近の為替相場、1人民元=15.6円をもとに換算した

以 上