日産自動車、2008年度第1四半期決算を発表

‐ 当四半期純利益は528億円に、グローバル販売台数は6.9%増

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は1日、2008年度第1四半期(4月〜6月の3ヵ月間)の決算を発表した。

連結当四半期純利益は、前年同期比42.8%減の528億円(5億500万USドル、3億2,300万ユーロ)となった。これは主として営業利益における、為替レートの変動による547億円の減益影響と、米国およびカナダにおいて2008年度から2010年度までのリース車両残存価値下落リスクを見込んだ引当金420億円の計上が、その要因である。

当第1四半期のグローバル販売台数は、前年同期比6.9%増の936,000台となり、北米における販売台数は1.9%増の330,000台であった。米国の販売台数は、市場全体が12.0%減少する中、1.5%減の253,000台であった。米国での市場占有率は、0.7ポイント増の6.6%となっている。日本における販売台数は、2.2%減の148,000台であった。欧州の販売台数は、156,000台でほぼ横ばいであった。一般海外市場における販売台数は、23.6%増の302,000台となっており、引き続き成長を牽引している。

グローバル販売台数は伸びているものの、為替レートの変動が主要因となり、連結売上高は、前年同期比4.1%減の2兆3,473億円(224億4,100万USドル、143億6,500万ユーロ)となった。連結営業利益は、46.1%減の799億円(7億6,400万USドル、4億8,900万ユーロ)となり、営業利益率は3.4%となった。主な要因は、為替レートの変動および、リース車両残存価値下落リスクを見込んだ引当金の計上である。連結経常利益は、825億円(7億8,900万USドル、5億500万ユーロ)となり、前年同期比45.5%減となった。

社長のカルロス ゴーンは、「厳しい市場環境に直面する中、日産は逆境に立ち向かっている。ただし、業界全体の先行きを注意深く見ていく。このような市場におけるリスクを見極め、特に米国市場においては迅速にその対策を施している。」と述べた。

同社は2008年度中に、グローバルで新型車を9車種投入する。既に、「ティアナ」、「マキシマ」、「インフィニティFX」の3車種を第1四半期中に投入した。同社は5ヵ年の中期経営計画「日産GT 2012」期間中、60車種の新型車を投入する予定である。

なお、同社の2008年度通期の連結決算予想は営業利益5,500億円、当期純利益3,400億円と当初予想を変更しない。

注:本リリース中に記載されている米ドル及びユーロ表記は、便宜上の数値であり、2008年度第1四半期の平均レートである1ドル104.6円及び1ユーロ 163.4円を使用している。

以 上