日産自動車、2008年度上期決算及び第2四半期決算を発表

−当期純利益は1,263億円に、通期業績予想を半減−

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス・ゴーン)は31日、2008年度上期決算、及び第2四半期決算を発表した。2008年度上期の当期純利益は、前年同期比40.5%減の1,263億円(11億9千万USドル、7億8千万ユーロ)となった。主な減益要因は、円高による為替影響、米国市場の減速、北米におけるリース車両残存価値の下落、車種構成の悪化である。

2008年度上期の売上高は、前年同期比3.9%減の4兆8,693億円(458億9千万USドル、299億1千万ユーロ)となった。営業利益は、同47.8%減の1,916億円(18億1千万USドル、11億8千万ユーロ)となり、売上高営業利益率は3.9%となった。経常利益は同43.7%減の2,027億円(19億1千万USドル、12億5千万ユーロ)となった。

2008年度上期のグローバル販売台数は前年同期比4.7%増の190万2千台となった。北米は同0.9%減の66万6千台となった。米国では市場全体の需要が15.1%減少したにも関わらず、日産の販売台数は3.4%減の51万6千台となり、マーケットシェアは0.9%増の7.2%となった。日本における販売台数は同4.3%減の31万8千台、欧州では同0.7%増の30万6千台であった。一般海外市場においては、中国及び中東の伸びが牽引し、同20.6%増の61万2千台となった。

社長のゴーンは、「世界中を巻き込んだ金融、経済危機は、主に金融収縮と、消費者の信用不安という形で、我々のビジネスの全ての側面に深刻な影響を及ぼしており、2008年度下期にこの状況が好転するとは考えにくい。我々は、会社を守るためにすべての必要且つ確実な対策を推し進めており、経営環境が打開された時に最大限の能力を発揮するため、体力を温存しておく。」と述べた。

2008年度第2四半期(2008年7月〜9月)の当期純利益は、前年同期比38.8%減の735億円(6億9千万USドル、4億5千万ユーロ)となった。売上高は同3.7%減の2兆5,221億円(237億7千万USドル、154億9千万ユーロ)となった。営業利益は同48.9%減の1,117億円(10億5千万USドル、6億9千万ユーロ)となり、売上高営業利益率は4.4%であった。経常利益は同42.5%減の1,202億円(11億3千万USドル、7億4千万ユーロ)となった。

第2四半期のグローバル販売台数は、96万6千台となり、前年同期実績を2.7%上回った。

日産は、2008年度、グローバルに新たに9車種を投入する。欧州では、第2四半期にキャシュカイ・プラス2を発売した。下期には、南アフリカにおいてNP200、日本において軽SUVのキックス、新型キューブ、新型フェアレディZ、そして米国においてインフィニティG37コンバーチブルが投入される。

世界規模の金融、経済危機は、非常に乱高下の激しく、不確実な状況を作り出し、この環境は2008年度後半も続くものと見込まれる。今後の経済や自動車業界の行方を予測し得る指標もなく、日産の経営に様々な形で影響する事象を鑑み、2009年3月期の業績予想を修正する。通期営業利益予想は2,700億円(25億 4千万USドル、16億6千万ユーロ)、通期純利益予想は1,600億円(15億1千万 USドル、9億8千万ユーロ)となる。

また、2009年3月期の通期営業利益予想の変更に伴い、中間配当金は11円とする。期末配当金の詳細は、2009年6月の株主総会において株主の承認を得た上で決定される。

注:本リリースに使用した2008年度上期および同第2四半期決算値の米ドル及びユーロ表記は便宜上の数値であり、2009年3月期上期の平均レートである、1USドル106.1円、また1ユーロ162.8円を使用している。

以 上