日産の合弁会社、東風汽車有限公司の花都工場の生産能力を増強

産の合弁会社、東風汽車有限公司の花都工場の生産能力を増強

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)の中国における合弁会社である東風汽車有限公司(本社:中国湖北省武漢市 総裁:中村公泰、以下:DFL)は29日、乗用車の生産能力を増強するため、広州市花都工業地区に、新たに土地を取得して、生産ラインを追加する、と発表した。

新生産ラインは2012年に稼働し、同工場の年間生産能力は、現在の36万台から段階的に60万台まで引き上げられる予定である。DFLは、今回の能力増強に総額50億人民元(約694億円)を投資する。

花都工場 拡張エリア

花都工場 拡張エリア(赤線枠内)

DFLの中村公泰総裁は、「新生産ラインの増設は、DFLの中期経営計画『プラン13(プラン・ワン・キュービック)』で掲げている3つの事業目標を達成するために、重要な役割を果たすものである。今回の決定により、DFLは2012年の販売目標台数を達成するための十分な生産能力を確保することができる。また、ファーストクラスの品質の車をお客さまに適切なリードタイムにて提供し、CO2削減など環境に配慮した生産をすることで、社会的責任を果たしていく。」と述べた。

DFLの乗用車事業を統括する東風日産乗用車公司(以下、東風日産)の2009年上半期(1-6月)の乗用車販売実績は、225,073台(対前年同期比+41.3%)を記録した。現在、東風日産の年間生産能力は、合計46万台(花都工場:36万台、襄樊工場:10万台)であり、今回の能力増強により、合計70万台まで引き上げられる予定である。

DFLについて
DFLは日産と、東風グループによる包括的、および戦略的なパートナーシップとして2003年に設立された。DFLは、乗用車、LCV、およびH&MCVのフルラインアップを持つ、中国における最初の合弁企業である。東風グループと日産がそれぞれ50%の株式を保有し、同社の資本金は167億人民元(約2,318億円)である。中国の自動車合弁企業の中で最大の投資規模となっている。

注:為替レートについては最近の為替相場、1人民元=13.88円を基に換算した。

以 上