日産自動車、2010年度上期決算を発表

当期純利益2,084億円、営業利益3,349億円を計上 2010年度通期業績予想を上方修正

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は4日、2010年度上期、及び第2四半期決算を発表した。2010年度上期の当期純利益は、前年同期から1,994億円増の2,084億円(23億4千万USドル、18億3千万ユーロ)となった。

2010年度上期の売上高は、前年同期比27.7%増の4兆3,191億円(485億8千万USドル、379億5千万ユーロ)となった。営業利益は、3,349億円(37億7千万USドル、29億4千万ユーロ)となり、売上高営業利益率は7.8%となった。経常利益は3,151億円(35億4千万USドル、27億7千万ユーロ)となった。

2010年度上期のグローバル販売台数は前年同期比23.8%増の200万9千台となった。

社長のカルロス ゴーンは、「2010年度上期の業績は、日産の回復に向けた取り組みが効果をあげていることを示している。日産のバランスシートは健全であり、我々は正しい方向へと勢いよく前進している。下期も引き続き、革新的な商品を相次いで投入することにより、利益ある成長を実現していく」と述べた。

2010年度第2四半期(2010年7月〜9月)の当期純利益は、1,017億円(11億8千万USドル、9億2千万ユーロ)となった。売上高は同21.4%増の2兆2,689億円(264億1千万USドル、205億ユーロ)となった。営業利益は1,670億円(19億4千万USドル、15億1千万ユーロ)となり、売上高営業利益率は7.4%であった。経常利益は1,601億円(18億6千万USドル、14億5千万ユーロ)となった。

第2四半期のグローバル販売台数は、105万5千台となり、前年同期実績を17.1%上回った。

日産は、2010年度、グローバルに新たに10車種を投入する。下期には、12月に日米で発売予定の、手頃な価格でゼロ・エミッションの量産電気自動車「日産リーフ」をはじめ、7車種を投入する予定である。

同時に日産は、2010年度下期の想定為替レートを1USドル80円および1ユーロ110円に見直し、通期の想定為替レートを、1USドル84.4円および1ユーロ111.9円として、2010年度通期業績予想を上方修正し、下記の通り東京証券取引所へ届出を行った。

  • 売上高 :8兆7,700億円(1,039億1千万USドル、783億7千万ユーロ)
  • 営業利益:4,850億円(57億5千万USドル、43億3千万ユーロ)
  • 経常利益:4,500億円(53億3千万USドル、40億2千万ユーロ)
  • 当期純利益:2,700億円(32億USドル、24億1千万ユーロ)
  • 設備投資額:3,400億円(40億3千万USドル、30億4千万ユーロ)
  • 研究開発費:4,250億円(50億4千万USドル、38億ユーロ)

注1:日産は2010年5月12日、2010年度通期業績予想を下記の通り東京証券取引所へ届出を行っている。この際の想定為替レートは、1USドル90円および1ユーロ120円である。

  • 売上高:8兆2,000億円(911億1千万USドル、683億3千万ユーロ)
  • 営業利益:3,500億円(38億9千万USドル、29億2千万ユーロ)
  • 経常利益:3,150億円(35億USドル、26億3千万ユーロ)
  • 当期純利益:1,500億円(16億7千万USドル、12億5千万ユーロ)
  • 設備投資額:3,600億円(40億USドル、30億ユーロ)
  • 研究開発費:4,300億円(47億8千万USドル、35億8千万ユーロ)

注2:本リリースに使用した2010年度上期実績に対するUSドル及びユーロ表記は便宜上の数値であり、2010年度上期の平均レートである1USドル88.9円、また1ユーロ113.8円を使用している。第2四半期実績に対しては、2010年7月〜9月の3ヶ月間の平均レートである、1USドル85.9円、また1ユーロ110.7円を使用している。

以 上