日産自動車、2010年度第3四半期決算を発表

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は9日、2010年度第3四半期、及び2010年度第3四半期累計(9ヵ月間)の決算を発表した。2010年度第3四半期の当期純利益は、前年同期から351億円増の801億円(9.7億USドル、7.1億ユーロ)となった。

第3四半期の売上高は、前年同期比5.3%増の2兆1,028億円(254.3億USドル、187.4億ユーロ)となった。営業利益は、1,140億円(13.8億USドル、10.2億ユーロ)となり、売上高営業利益率は5.4%となった。また、経常利益は、1,411億円(17.1億USドル、12.6億ユーロ)となった。

社長のカルロス ゴーンは、「当社の事業は堅実に推移しており、今回の決算ではそれを裏づける結果となった。原材料価格の上昇や為替変動にリスクが残るものの、利益ある成長に向けた戦略的な活動に全力を尽くし、今後も好業績を果たしたい」と述べた。

2010年度第3四半期累計(9ヵ月間)の純利益は、2,884億円(33.2億USドル、25.5億ユーロ)となった。また売上高は、同19.4%増の6兆4,218億円(739.8億USドル、566.8億ユーロ)となった。営業利益は、4,489億円(51.7億USドル、39.6億ユーロ)となり、売上高営業利益率は、7.0%に達した。また、経常利益は、4,562億円(52.6億USドル、40.3億ユーロ)となった。

同期間のグローバル販売台数は、3,018,000台となり、前年同期実績を20.5%上回った。

日産は、2010年度、グローバルに新たに10車種を投入する。手頃な価格でゼロ・エミッションの量産電気自動車「日産リーフ」は、昨年の12月より日米で販売を開始しており、欧州では2011年初頭より、一部の国で販売を開始する予定である。

同時に日産は、2010年度第4四半期の想定為替レートを1USドル80.9円および1ユーロ110.2円に見直し、通期の想定為替レートを、1USドル85.4円および1ユーロ112.5円として、2010年度通期業績予想を上方修正し、下記の通り東京証券取引所へ届出を行った。

  • 売上高:8兆8,000億円(1,030.4億USドル、782.2億ユーロ)
  • 営業利益:5,350億円(62.6億USドル、47.6億ユーロ)
  • 経常利益:5,300億円(62.1億USドル、47.1億ユーロ)
  • 当期純利益:3,150億円(36.9億USドル、28億ユーロ)
  • 設備投資額:3,400億円(39.8億USドル、30.2億ユーロ)
  • 研究開発費:4,250億円(49.8億USドル、37.8億ユーロ)

注1:日産は2010年11月4日、2010年度通期業績予想を下記の通り東京証券取引所へ届出を行っている。この際の想定為替レートは、1USドル 84.4円および1ユーロ 111.9円である。

  • 売上高:8兆7,700億円(1,039.1億USドル、783.7億ユーロ)
  • 営業利益:4,850億円(57.5億USドル、43.3億ユーロ)
  • 経常利益:4,500億円(53.3億USドル、40.2億ユーロ)
  • 当期純利益:2,700億円(32億USドル、24.1億ユーロ)
  • 設備投資額:3,400億円(40.3億USドル、30.4億ユーロ)
  • 研究開発費:4,250億円(50.4億USドル、38億ユーロ)

注2:本リリースに使用した2010年度第3四半期累計に対するUSドル及びユーロ表記は便宜上の数値であり、2010年4月〜12月の平均レートである1USドル86.8円、また1ユーロ113.3円を使用している。第3四半期実績に対しては、2010年10月〜12月の3ヶ月間の平均レートである、1USドル82.7円、また1ユーロ112.2円を使用している。

以 上