日産自動車、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2016」を発表

— 研究・先行開発予算の7割を環境技術に投資 —
日産自動車、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2016」を発表

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は24日、同社の2016年度までの6ヵ年中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2016(NGP2016)」を発表しました。本計画では、低炭素化、再生可能エネルギーへの転換、そして資源の多様化という三つの分野を、最重要課題として取り組んでいきます。

当社にとって三世代目の中期環境行動計画となる「ニッサン・グリーンプログラム 2016」は、以下の主な目標を2016年度までに達成することを目指します。

  • ゼロ・エミッション車でNo.1に
    アライアンス・パートナーのルノーとともに、累計150万台のゼロ・エミッション車を販売
  • 業界をリードする燃費
    日本、中国、欧州、そして米国で販売する日産車の企業平均燃費を2005年度比で35%改善
  • 業界をリードするカーボンフットプリントの最少化
    企業活動によるCO2排出量を、2005年度比で台当たり平均20%削減
  • 業界をリードするクローズド・ループ・リサイクル
    新車の台当たりの再生材利用率25%を達成

社長のカルロス ゴーンは、「いま、より多くのお客さまがそれぞれの価値観に適した、低炭素社会を意識した乗用車や商用車を求めています。同時に我々は、様々な技術を投入して生産工場をより環境にやさしい効率的な工場に変えてまいります。日産は、地球の将来のため、グローバルな製造業界の中で高い競争力を持ち、戦略的に競合他社と異なる価値を提供することで、持続的な社会の実現に向けたソリューションを提供します」と述べました。

「ニッサン・グリーンプログラム 2016」は日産のCSR活動の一環である、ブルーシチズンシップを支える柱の一つ、サステイナビリティすなわち持続可能な社会を目指す取り組みです。ブルーシチズンシップはサステナビリティ、モビリティ、そしてコミュニティという三つの領域を重点分野に掲げています。「ニッサン・グリーンプログラム2016」は、今後ブルーシチズンシップの名の下で今後発表していく数多くの取り組みの一つです。

「ニッサン・グリーンプログラム 2016」における具体的な活動内容は以下の通りです。

1) ゼロ・エミッション車でNo.1に
ルノーとのアライアンスの下、2016年度までにゼロ・エミッション車の累計販売台数150万台を実現する。また、ルノー・日産アライアンスとダイムラーとの戦略的協力関係において、主に日産がダイムラーとともに燃料電池車(FCEV)を開発

2) 業界をリードする燃費
燃費トップとなるモデルを幅広く投入し、日本、中国、欧州、そして米国で、企業平均燃費を2005年度比で35%改善する

  • 前輪駆動(FF)車にハイブリッド車(HEV)を投入
  • オリジナルのプラグインハイブリッド車(P-HEV)を投入
  • 次世代エクストロニックCVTを投入し、1992年の初代CVT投入以来、累計販売台数を2,000万台に

3) 業界をリードするカーボンフットプリントの最少化
企業活動からのCO2排出量を2005年度比で台当たり平均20%削減

  • 数値目標の対象範囲を従来の生産拠点のみから、物流、オフィス、販売会社にまで拡大
  • 再生可能エネルギーを生産や生産関連の施設に導入

4) 業界をリードするクローズド・ループ・リサイクル
自動車メーカーとして初めて、リサイクル目標を設定し、鋼材、アルミ、樹脂等の再生を含む、包括的なクローズド・ループ・リサイクルの仕組みを採用

  • 2016年度までに、再生材利用率を25%まで高める
  • ビジネスパートナーと連携し、材料生産から使用済み自動車回収までのバリューチェーン全体で再生材を採用
  • レアアースの使用量を削減

「ニッサン・グリーンプログラム2016」の詳細については、下記ウェブサイトをご参照ください。
http://www.nissan-global.com/JP/ENVIRONMENT/APPROACH/GREENPROGRAM/

以 上