日産自動車、2012年度上期決算を発表

-円高、中国情勢、欧州経済悪化の影響を反映し、通期見通しを下方修正-
2012年度上期決算発表

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は6日、2012年度上期、及び第2四半期決算を発表しました。2012年度上期の連結売上高は、前年同期から4.1%増の4兆5,468億円(572.6億USドル、452.4 億ユーロ)となりました。

2012年度上期の営業利益は2,870億円(36.1億USドル、28.6億ユーロ)となり、売上高営業利益率は6.3%となりました。当期純利益は、前年同期から2.8%減の1,783億円(22.5億USドル、17.7億ユーロ)となりました。経常利益は、2,756億円(34.7億USドル、27.4億ユーロ)となりました。この結果は、円高、欧州経済の悪化、中国における成長の鈍化が背景にあります。

2012年度上期のグローバル販売台数は前年同期比11.3%増の247万6千台に達し、全体需要の増加率7.4%を上回りました。

社長のカルロス ゴーンは、「日産は、現在も続く円高や、特に欧州の深刻な経済状況を要因とする厳しい事業環境の中、ポジティブな結果を出しました。これらの短期的な課題があるにも関わらず、私たちは2012年度通期においても利益ある成長を果たすため、確固たる姿勢で臨み、順調に歩を進めています」と述べました。

2012年度第2四半期(2012年7月〜9月)の当期純利益は、前年同期から7.7%増の1,060億円(13.5億USドル、10.8億ユーロ)となりました。売上高は同5.5%増の2兆4,104億円(306.7億USドル、245.2億ユーロ)となりました。営業利益は同4.4%増の1,664億円(21.2億USドル、16.9億ユーロ)となり、売上高営業利益率は6.9%となりました。経常利益は1,641億円(20.9億USドル、16.7億ユーロ)となりました。

同時に日産は、2012年度下期の想定為替レートを1USドル80円および1ユーロ103円に見直し、通期の想定為替レートを、1USドル79.7円および1ユーロ101.8円としました。また、円高、中国情勢、依然として低迷する欧州市場を踏まえ、2012年度通期業績予想を下方修正し、下記の通り東京証券取引所へ届出を行いました。

  • 売上高 :9兆8,150億円 (1,231.5億USドル、964.1億ユーロ)
  • 営業利益:5,750億円 (72.1億USドル、56.5億ユーロ)
  • 経常利益:5,450億円(68.4億USドル、53.5億ユーロ)
  • 当期純利益:3,200億円 (40.2億USドル、31.4億ユーロ)
  • 設備投資額:5,200億円 (65.2億USドル、51.1億ユーロ)
  • 研究開発費:4,670億円 (58.6億USドル、45.9億ユーロ)

2012年度通期の販売台数は、主に中国および欧州の不安定な状況を反映し、535万台から508万台に減少すると見込んでいます。

注1:本リリースに使用した2012年度上期実績に対するUSドル及びユーロ表記は便宜上の数値であり、2012年度上期の平均レートである1USドル79.4円、また1ユーロ100.5円を使用しています。第2四半期実績に対しては、2012年7月〜9月の3ヶ月間の平均レートである、1USドル78.6円、また1ユーロ98.3円を使用しています。

以 上