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日産自動車、大規模ソースコード解析技術のライセンスをタタ コンサルタンシー サービシズに供与

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、同社とタタ コンサルタンシー サービシズ(以下TCS)が共同で開発した大規模ソースコード*解析技術の、日産が所有する特許とノウハウのライセンスをTCSに供与すると発表しました。

共同開発した大規模ソースコード解析技術とは、ソフトウェアの開発初期段階において、ソースコードを解析しバグを発見するソフトウェア(静的解析ツール)であり、特に数百万行におよぶ大規模ソースコードを短時間で解析し、バグを発見することを可能にした技術です。日産では、主にカーナビゲーションのソースコードの解析に役立てています。

ソースコードは、大規模化に伴いそのソフトウェア開発が複雑になってきており、膨大な時間と工数を要するバグの発見と除去は、各業界の企業にとって共通課題となっています。
今回のライセンス供与により、TCSは大規模ソースコード解析技術をソースコードの静的解析ツール「商品名:TCS ECA」として、カーナビゲーションのような自動車関連製品の他、地上デジタルテレビやエアコン、医療機器、産業用ロボットなど大規模ソースコードを用いる製品を開発する様々な企業へ、幅広く販売することが可能となります。

日産は、従来より自社で開発した技術やノウハウなどを自社での利用のみに留まらず、多くの分野で利用促進する取り組みにより、技術発展に寄与していきたいと考えています。また、これらの無形資産の有効活用によって得られる収入を、新たな技術開発に投資することで自社の技術開発を高めていきます。

今回の大規模ソースコード解析技術のライセンス供与もこの活動の一環であり、本技術を広めることで、大規模ソースコードを用いる製品開発の期間短縮、コスト削減に寄与することを通し、より豊かな社会の発展に貢献をしていきたいと考えています。

*ソースコード: コンピュータに指示を出すためにプログラム言語(文字列)で書かれたテキストデータ

<関連URL>
日産のライセンスビジネスについて
http://www.nissan-global.com/JP/LICENSE/

タタ コンサルタンシー サービシズ(TCS)について:
TCSは、インド最大の企業グループ「タタ・グループ」のIT企業として1968年に設立されたインド最大のITコンサルティング企業です。現在ではアジア最大級のITコンサルティング企業としてワールドワイドで認知されています。現在、社員は現在約226,000名で世界中の企業や政府組織など、1,000社以上へサービスを提供しています。日産は2005年よりTCSと大規模ソースコード解析技術を含め様々な共同開発を行っています。

以 上