潘 逸舟 ≪あなたと私の間にある重さ≫ 2018年 |
風間 サチコ ≪ディスリンピック 2680≫ 2018年 撮影:宮島 径 |
三原 聡一郎 ≪moids ∞≫ 斉田 一樹とのコラボレーション 2018年 |
土屋 信子 ≪Pink tesseract≫ 2013年 |
和田 永 ≪換気扇サイザー≫ 和田 永+Nicos Orchest-Lab「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」プロジェクトより 2015年~ 撮影:Florian Voggeneder |
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は4日、「日産アートアワード2020」の開催、並びにアワード展に参加するファイナリスト5名を発表しました。また、ファイナリストの作品を展示する「日産アートアワード2020」展(会期:2020年7月~)を「ヨコハマトリエンナーレ2020」の期間中に、横浜にて開催します。
「日産アートアワード」は、日産自動車が創業80年を迎えた2013年、「人々の生活を豊かに」というビジョンのもと、現代美術における優れた日本のアーティストを支援し、次世代へと続く日本の文化発展の助力になることを目指して発足した現代美術のアワードです。第3回までは隔年に開催していましたが、第4回となる「日産アートアワード2020」ではファイナリストの作品を国内外のより多くのお客さまに楽しんでいただけるよう、日本を代表する現代アートの国際展である「ヨコハマトリエンナーレ2020」と開催時期を合わせ、2020年に開催します。
「日産アートアワード2020」展に出展するファイナリスト5名は、2019年5月にイタリア・ヴェネチアにて行われた第一次選考会にて、候補者推薦委員により選出された28組の現代アーティストの中から選出されました。今後、ファイナリストは約1年後に開催される「日産アートアワード2020」展へ向けて新作を制作し、国際審査委員会による最終選考にてグランプリが決定されます。また、来場者からの投票によりオーディエンス賞が選出されます。
第2回、第3回では、本アワードがアーティストにとってさらなる飛躍の通過点となることを期待して、グランプリ受賞者へ賞金に加えてレジデンスの機会(第2回:ロンドン、第3回:ニューヨーク)を提供しました。今回も、グランプリ受賞者には海外レジデンスの機会を提供する予定です。
ファイナリストの選考を行った国際審査委員のスハーニャ・ラフェル氏は第一次選考を振り返り、「選ばれた5人は、日本だけでなく、現代社会でアーティストが対峙している問題に対する多様な考えを表現していました。」と述べました。
また、同審査委員ローレンス・リンダー氏も、「今回は多様なアーティストが揃い、表現方法もパフォーマンスから木版、立体表現と多岐に渡っています。秀でた5名の作家が展覧会に向けて何を生み出すかがとても楽しみです。きっと素晴らしい展覧会になることでしょう。」と語りました。
日産アートアワード2020ファイナリスト
氏名 | 生年/出身地/在住 |
---|---|
潘 逸舟 (はん いしゅ) | 1987年上海生まれ。東京都在住。 |
風間 サチコ (かざま さちこ) | 1972年東京都生まれ。同在住。 |
三原 聡一郎 (みはら そういちろう) | 1980年東京都生まれ。京都府在住。 |
土屋 信子 (つちや のぶこ) | 神奈川県生まれ。同在住。 |
和田 永 (わだ えい) | 1987年東京都生まれ。同在住。 |
◎ 賞
ファイナリスト:賞金100万円
グランプリ:総額500万円相当(①+②)+副賞
①賞金300万円(ファイナリストの賞金100万含む)
②海外レジデンス(渡航費・滞在費・研究費・専門的な助言などの支援を含む)
副賞 トロフィー
◎国際審査委員会 | (※審査委員長以下、姓のアルファベット順、敬称略) |
南條 史生 | 森美術館館長(日本、東京)*審査委員長 |
ジャン・ド・ロワジー | エコール・デ・ボザール学長(フランス、パリ) |
ウテ・メタ・バウアー | 南洋理工大学シンガポール現代アートセンター(NTU CCA Singapore)創設者、同大学美術・デザイン・メディア学部教授(シンガポール) |
スハーニャ・ラフェル | M+美術館館長(中国、香港) |
ローレンス・リンダー | カリフォルニア大学バークレー美術館、パシフィック・フィルム・アーカイブ館長兼チーフキュレーター(米国、カリフォルニア) |
◎候補者推薦委員 | (姓のアルファベット順、敬称略) |
長谷川 新 | インディペンデントキュレーター |
橋本 梓 | 国立国際美術館主任研究員 |
畠中 実 | NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 主任学芸員 |
今井 朋 | アーツ前橋学芸員 |
井関 悠 | 水戸芸術館現代美術センター学芸員 |
木村 絵理子 | 横浜美術館主任学芸員/ヨコハマトリエンナーレ2020企画統括 |
ロジャー・マクドナルド | NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]副ディレクター |
成相 肇 | 東京ステーションギャラリー学芸員 |
田坂 博子 | 東京都写真美術館学芸員 |
吉﨑 和彦 | 山口情報芸術センター[YCAM]キュレーター |
以上
<「日産アートアワード2020」 概要>
主催:日産自動車株式会社
企画・運営:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
HP:https://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/NAA/
「日産アートアワード」が目指すもの:
「日産アートアワード」は、才能ある日本のアーティスト(*)をグローバルな視点で選抜し、海外のアートシーンでプレゼンスを高めることを後押しすると共に、日本現代美術の軌跡を後世に残し、人々がアートに親しむ社会作りを目的に開催される現代美術のアワードです。現代社会を瑞々しい感性で鋭く見抜き、特に過去2年間の活躍が目覚ましかったアーティストに贈られます。また、本アワードを継続し、日産自動車が作品を蒐集することで、国際アートシーンにおける日本現代美術の参照点となることを目指しています。
*第4回目より、日本のアーティストとは、日本国籍を有する者または、日本国籍を有さないが日本国内で制作あるいは活動拠点を持つアーティスト(目安として、日本での活動期間が総合的に2年以上ある者が望ましい)としています。