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日産自動車とIBM グローバル・パートナーシップに基づき、日本国内における情報システム業務をアウトソーシング

2000年6月19日
日産自動車(株)
日本アイ・ビー・エム(株)

日産自動車とIBM グローバル・パートナーシップに基づき、
日本国内における情報システム業務をアウトソーシング


 日産自動車(本社:中央区銀座 社長:塙義一)とIBMは、昨年10月に情報システム(IS)に関するグローバルパートナーシップ契約を締結しましたが、それを更に進展させ、本日、日本国内における同社のIS業務のうち、システムの企画及び新規開発を除いた、主に日常的な保守・運用業務を、日本IBM(本社:港区六本木 社長:大歳卓麻)にアウトソーシングする、と発表しました。アウトソーシングのサービス開始は本年10月1日を予定しています。

 北米における同業務については既に昨年10月よりIBMにアウトソーシングしていますが、今回の合意によりグローバル・レベルで情報システムにおける標準化、統合化、集中化が更に加速されることになります。
 このアウトソーシングを含む改善策により30%以上のISコスト削減が可能になると同時に、IBMが持つ競争力ある情報技術ノウハウによって最新の技術革新を取り込んで、フレキシブルなIS戦略への対応ができる体制が整います。また、日産の情報システム部門はシステムの企画機能に注力することにより、よりビジネス指向でスリムな組織に変革することが可能となります。

 日産は昨年10月に『日産リバイバルプラン(以下NRP)』を発表し、利益ある成長を目指し様々な取り組みをおこなっています。今回の取り組みを通じて、NRP実行に伴う日産グループのビジネス・プロセスの変革をIS面からグローバルかつ強力にサポートし、また同時にe-ビジネスに代表されるような昨今急速に伸びている戦略的IS活用を通じて競争優位を築いて行きます。日産は昨年度グループ全体でおよそ800億円を超えるIS投資を行いましたが、先に発表した情報ネットワーク領域における日本テレコムとのパートナーシップ合意とあわせ、今回の合意によって得られる保守・運用コスト削減分を今後は戦略的IS分野へ積極的に投資して行きます。

 一方、日本IBMにとっては、今回の合意に基づくアウトソーシングは国内製造業界において最大級の規模となります。日本IBMは、IBMのグローバルな体制と、情報技術の総合力により、日産の新しいグローバルなIS基盤の確立を支援していきます。とくに、日産の競争力強化に向けてのe-ビジネスの導入、例えば、お客様へのきめ細かいサービスを展開していくためのCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の活用などを積極的に提案して行くことで、日産のビジネス変革を強力に支援していきます。

 なお、本パートナーシップに基づき、日本IBMは、日産の情報子会社である(株)ニック(本社:神奈川県横浜市、社長:大矢征男)の日産グループにかかわるシステム関連業務を引き継ぐこととなります。これにより、ニックはこれまで蓄積してきた製造業における高度なソリューション力に加え、IBMとの協業を通して最新のITとノウハウを導入し、IBMのITプロフェッショナル集団の中核グループとして、当初は日産および日産グループ各社へ競争力のある、品質の高いサービスを提供することになります。

日産のカルロス・ゴーンCOOは『効率の高いISなしでは日産リバイバルプランの達成はあり得ません。先の日本テレコムに続いて、今回のIBMとのパートナーシップによって、NRPのグローバル・インフラストラクチャーは整いました。このインフラは日産の長期的な利益ある成長を支える鍵となります。』と語っています。

 一方、IBMコーポレーション会長兼CEOのルイス・V・ガースナーは、次のように語っています。『IBMは日産と、この数ヶ月にわたり、日産の情報技術システムの向上、グローバルなテクノロジー・マネジメント・システムの導入、e-ビジネスの活用のために、密接に協業してまいりました。IBMのグローバル性、先進的なe-ビジネス・ソリューション、日本および世界における豊富な経験によって、今回のパートナーシップ強化は両社に大きな成功をもたらすでしょう。日産は、その変革において情報技術が重要な役割を果たすと位置づけておられますが、IBMがその側面で日産を支援できることは大変光栄です。』


以  上

IBMは、IBM Corporationの商標。