日産自動車、世界的な本社機構としてグローバル日産設置を発表

2000年9月14日

日産自動車、世界的な本社機構としてグローバル日産設置を発表
-リーンなグローバル経営チームを目指して-

 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は、本日、全世界的な本社機構として「グローバル日産(以下:GNX)」の設置を発表した。GNXは確固たる責務を持つ、無駄のない焦点を絞った組織とし、全世界から選ばれた200名弱のメンバーで構成される。クロス・ファンクショナルに活動するこの組織は、本年9月25日より段階的に展開される。

GNXは限られた数のミッションや主要なプロジェクトに的を絞っている。例えば、戦略的リーダーシップ、事業の発展と革新、コーポレート・アイデンティティ及びブランド・アイデンティティのマネージメント、資本の最適配分、グローバルな人事およびスキルのマネージメント、そして評価と管理といったアイテムである。GNXは全社的な見地から、それぞれの地域と地域横断的なグローバルな機能に対してリーダーシップを発揮するが、事業計画の遂行については担当部署に権限を委譲する。

さらに、日本と海外一般地域に於ける事業に焦点を当てるとともに、GNXと各地域に於ける事業との責任を明確にするため、北米、欧州におけるマネージメント・コミッティーと同様に、「日本マネージメント・コミッティー」、及び「海外一般地域マネージメント・コミッティー」を設置した。

 規模を抑えたGNXは、機能横断的な活動に特化することにより、柔軟な組織となり、また迅速かつ質の高い意思決定が可能となる。最新のITを活用して世界中の優秀な人材と資産を有機的に結びつけることで、GNXを構成していく。『全世界的に事業を展開する会社にとって、グローバルレベルでの業績の極大化が重要だ。我々はルノーとのアライアンスのもとで、21世紀に相応しい競争力のあるグローバルな日本企業を目指していく』と同社のカルロス ゴーン社長は語った。

 日産自動車は本年3月16日に、北米、欧州のマネージメント・コミッティー設置に加え、研究・開発、購買、生産、財務・経理といった機能軸を加えた組織体制を発表している。GNXは、この地域事業とグローバルな機能にさらに付加価値を与えるものであり、日産リバイバルプランで発表した『地域別の組織からグローバルに一体となった組織』の達成に向けた確たる一歩となる。

 海外一般地域: アジア、オセアニア、中南米、中近東、アフリカ等の地域


以  上