日産自動車、日産デジタルプロセスの全株式を富士通に譲渡

2000年9月5日

日産自動車、日産デジタルプロセスの全株式を富士通に譲渡

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、本日、同社の保有する日産デジタルプロセス株式会社(本社:神奈川県厚木市中町 社長:間瀬 俊明)の全発行済み株式を、富士通株式会社(本社:東京都千代田区丸の内 社長:秋草 直之)に譲渡することについて合意に達し契約を締結した。株式の譲渡は9月26日を予定している。

日産デジタルプロセスは、日産自動車の関連会社として1987年に設立された自動車を中心とした製造業向けのソフトウェアプロダクツの企画、開発からサービス迄を行うシステムズエンジニアリング会社で、ものづくりと情報技術(IT)を融合した独自のサービスで、構想段階から業務適用までをトータルに支援することを特色としている。
今回の株式譲渡で、同社は富士通の持つ高い技術力と合わせ、開発力の強化やサービスの向上が図られ、経営基盤がより強固なものとなる。現在、日産デジタルプロセスが行っているCADシステムに関するサービスについては継続して日産、及び日産グループに提供される。

 尚、日産自動車は『日産リバイバル・プラン』を発表し、情報システム部門における、グローバルレベルでのシステムの構築、及び基盤整備を進めている。
日産自動車のティエリー ムロンゲ副社長兼最高財務責任者は「我々は、将来に向けてITのスタンダードとアプリケーションの構築を進めている。新しく構築された組織と積極的に先進技術を取り込むことにより、日産はグローバルレベルの効率化の促進とそれによる利益を追求していく。」と語っている。

日産自動車は、『日産リバイバル・プラン』の一環として、コア事業への集中を掲げると共に、日産、及びグループ全体の情報システム分野における効率化を図るための改革を進めている。
又、同社は2000年度の連結利益の黒字化、2002年度までの自動車事業関連有利子負債の7000億円以下への削減、2002年度の売上高営業利益率4.5%以上の達成を約束している。

【日産デジタルプロセス株式会社(略称:DIPRO)企業概要】

  (1) 設立: 1987年2月20日
(2) 資本金: 350百万円
(3) 代表者: 取締役社長 間瀬 俊明
(4) 売上高: 4,125 百万円 (1999年度)
(5) 従業員数: 169名 (2000年8月末現在)
(6) 事業内容: 自動車を代表とする機械製品の設計・開発・生産に至るエンジニアリング分野の
ソフトウエアプロダクツ等の企画、開発、販売、サービスの提供

 


以 上