日産、未来を創る若者に投資

〜「第5期日産NPOラーニング奨学金制度」奨学生決定〜

 

 

 

 

 

 

 

   日産自動車(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は、このたび「日産NPOラーニング奨学金制度」の第5期(2002年度)奨学生を決定、7月1日、18時30分より、本社講堂において、第4期修了式・第5期スタートアップセミナーを開催する。
   本修了式・セミナーで、ゴーン社長は第4期奨学生に修了証を手渡し、『知的体験にチャレンジする若者、社会の多様な課題解決に取り組むNPOの方々を、心から応援します』と激励。また、ナンシー カセバウム ベーカー 駐日米国大使夫人(元米国連邦上院議員)が特別ゲストとして参加し、奨学生へのメッセージを披露する。

   「日産NPOラーニング奨学金制度」は、NPO(民間非営利組織)を体験したいという学生を公募・選抜し、同社が、その仕事の実績に応じて奨学金を支給するプログラムである。
   本制度は、同社がNPOとパートナーシップを組み、“未来の人材育成”のための新たな試みとして1998年に開始した。若者に、NPOでの知的経験を通じ、「創造性」「考える力」「行動する力」を養う機会を提供することが狙いである。同社は本制度を、“未来を創る若者への投資”と位置づけている。
  同社は、本年3月から、関東及び関西の各大学に募集を掲示するとともに、インターネットを通じて第5期(2002年度)奨学生を募集した。その結果、今回は、51大学から147名と、前回を上回る応募があった。この中から、書類選考・面接により17名の奨学生を選出。奨学生は、今年7月より、NPOでの活動を開始する。

   今回学生の受け入れ先となるNPOは、環境、国際交流、文化・芸術、福祉など多様な分野の15団体(関東13団体、関西2団体)である。各NPOは、学生のために用意した活動プログラムに基づいて奨学生を1〜2名ずつ受け入れ、その指導にあたる。活動時間は、学業の妨げにならないよう考慮されており(長期コース:上限300時間、短期・集中コース:上限150時間)、毎月、奨学生の活動実績をNPOの責任者が証明し、同社が学生に奨学金を支払う、という仕組みである。
    第5期応募者の本制度にチャレンジした動機には、『NPOの仕事を通じて、社会的な行動力、思考力、発想力などを身につけ、自分なりの信念を持って社会の中で生きていく力を磨いていきたい』『研究で得た収穫を実社会に還元する上で、この制度は研究テーマを掘り下げていくことの出来る格好のチャンスだ』『単なるボランティアではなくスタッフとして参画することで、NPOの多様性・柔軟性・専門性を肌で感じ大学で得られない「何か」を学びたい』『意識ある人々を組織化して動かしていく仕組みを体験すると共に、大学以外の組織に所属することで多角的に社会を見られるよう視野を広げたい』などがあげられている。

    未来を担う若者が、先駆性、専門性、そして優れたリーダーシップを持って社会の課題解決に取り組むNPOで働く経験は、リーダーシップやアントレプレナーシップ(起業家精神)を養うきっかけにもなるものである。また、NPOにとっては、その社会的意義を若者に伝え、将来の人材確保につなげる良い機会となっており、本制度は発足以来、各方面から注目されている。今年度の概要は以下の通り。

【第5期(2002年度)日産NPOラーニング奨学金制度】 

1.実施形態

(主催)日産自動車株式会社、(協力)日本NPOセンター

2.対     象

大学もしくは大学院に在籍している学生

3.受入団体

<関東13団体> エイブル・アート・ジャパン、企業メセナ協議会、さわやか福祉財団、児童育成協会(こどもの城)、ジャパン・プラットフォーム、シャプラニール=市民による海外協力の会、シャンティ国際ボランティア会(SVA)、東京子ども図書館、日本NPOセンター、日本国際交流センター(JCIE)、日本生態系協会、日本ナショナル・トラスト協会、まちづくり情報センターかながわ(アリスセンター)
<関西2団体>
神戸定住外国人支援センター、市民活動センター神戸
(計15団体)

4.募集期間

2002年3月20日〜2002年4月19日

5.活動期間

2002年7月〜2003年2月(但し、プログラムによって活動期間は異なる。)

6.募集結果

<応募数>147名(東京・神奈川・大阪・兵庫等の51大学の大学生及び大学院生)
<奨学生> 17名

以上