日産自動車、日本プラストの株式をダルフィ・メタル社に譲渡



2000年10月25日



日産自動車、日本プラストの株式をダルフィ・メタル社に譲渡




 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、同社が保有する日本プラスト株式会社(本社:静岡県富士市青島町 社長:広瀬 信)の全発行株式の14.0%を、欧州の自動車部品メーカーであるダルフィ・メタル社(本社:スペイン マドリッド 社長:ホセ・ラモン・サンス・ピネド)に譲渡することについて合意に達した。日産は当面、日本プラストの全発行株式の12.6%を保有していく。また同時に日本プラストは、ダルフィ・メタル社が行う増資を引き受けることにより、同社の全発行株式の10.0%を取得する。尚、日産保有株式の譲渡は11月2日を予定している。 

 アジア及び北米に生産拠点を持つ日本プラストは、日本,米国、及びメキシコにて日産の殆どの車種向けにハンドル、エアバッグ等を供給している。一方、ヨーロッパ及び南米に生産拠点を持つダルフィ・メタルは、スペインにて日産の商用車向けにハンドルを供給している。今後も両社はこの取引を継続していく。 

 日産自動車は、『日産リバイバル・プラン』の一環として、よりグローバルなサプライヤーネットワークを構築することを通じ、サプライヤーとの関係強化に取り組んでいる。 
 日産自動車の小枝 至 購買担当副社長は、「この提携により両社はグローバルベースで、品質やコスト競争力の向上、納期短縮などを図ることができる。我々との協力体制が一層強化されることを期待したい。」と語っている。 

 日産自動車は、『日産リバイバル・プラン』に基づき、2000年度の連結当期利益の黒字化、2002年度連結売上高営業利益率4.5%以上の達成、2002年度までの自動車事業関連有利子負債の7,000億円以下への削減を目指している。 


以  上