日産自動車、緊急ブレーキ感応型プリクラッシュ・シートベルトを新開発

〜「緊急ブレーキ感応型プリクラッシュ・シートベルト」を2003年に発売予定の高級車に搭載〜

 

 

 

 

 

 

 

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、運転者のブレーキ操作から衝突の可能性を検知し、シートベルトを巻き取ることで乗員を迅速に拘束し、万が一衝突に至った場合の被害を他の乗員保護装置とともに軽減する「緊急ブレーキ感応型プリクラッシュ・シートベルト」の開発を完了し、来年発売予定の高級車に搭載する。

 

 


「システム構成図」

 

 

今回開発を完了した「緊急ブレーキ感応型プリクラッシュ・シートベルト」は、緊急時のブレーキ踏み込み速度とその量から車両及び乗員の挙動を予測し、その程度に応じて、運転席と助手席のシートベルトを異なる力で巻き取り、乗員の姿勢保持を図る画期的なシステムである。

これにより、ブレーキ操作による乗員の姿勢変化を最小限に抑えることができ、事故回避操作を容易にする。また、衝突が避けられない場合においても、より早期に且つ確実に乗員を拘束するため、プリテンショナーやエアバッグ等安全装備の効果が最大限に発揮され、死亡・重傷事故の低減に大きな効果が期待できる。

尚、本技術は、シーマに搭載した世界初の「レーンキープサポートシステム」や、現在Mクラス以上の日産車に設定している「アダプティブクルーズコントロール」等と同様、日産ASV(先進安全研究車)に搭載し実用化研究開発を進めてきた成果のひとつである。

日産自動車は1995年以来、「日産車の関わる交通事故による死亡・重傷者数の半減」を目標に、“リアルワールド(市場)”で起きている事故の分析結果に基づき、効果の高い安全技術を広く普及させるという同社の一貫した方針のもと新商品への技術採用を積極的に推進中である。

日産自動車は、今後も、社会のニーズに基づいた「安全な日産車」を提供しつづけることで、企業としての責任を果たし、人々の生活を豊かにする為に貢献していく所存である