新型「キャラバン」を発売

日産自動車は、小型キャブオーバーバン「キャラバン」をフルモデルチェンジし、５月１４日より全国一斉に発売する

2WD バンロングボディ2/5人乗GX（ガソリン2000）＜オプション装着車＞

　「キャラバン」は1973年に発売して以来、小型キャブオーバー型ワンボックスカーの代表的なブランドとして、最大の特長である積載性の高さを中心に、走行性能、居住性、機能性、経済性などが高く評価されてきた。

　15年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「キャラバン」は、「お客様が『儲け』を確信し、運転者が『使い易さ』を実感できる『安心』の先進1BOXビジネスパートナー」を開発コンセプトとしている。ワークユースにおける経済性、機能性の充実はもちろんのこと、ドライバーの快適性、居住性を高め、高い衝突安全性を備えた。その結果、主に荷物を運ぶ配送業務や、人と仕事道具を目的地まで運ぶ設備工事等の業務、仕事にもレジャーにも使う自営業など幅広い業種で、これまで以上に仕事の効率が上がり、乗員の安全性を高めることができる。さらに運転席の利便性を向上し、乗用車感覚の運転姿勢やインテリアデザインとしたことで、サーフィンやモトクロスなどのレジャーのために広い荷室空間を必要とする方のパーソナルユースとしてもお使いいただける。同車の特長は以下の通り。

安全と荷室空間を両立した新世紀バン
商用車は保険料や有料道路料金などランニングコストの面で4ナンバー車（全長:4700mm以下）であることが非常に重要な要素である。この条件を満たすため、ロングボディ車の全長を4,690mm＊とし、その中で、ワークユースの必須条件である積載性を確保しつつ、車体前端部にクラッシャブルゾーンを設けるなど衝突安全性を高めるボディ構造とした。
＊スーパーロングボディ車は4,990mm

斬新でスタイリッシュなエクステリアデザイン
これまでの商用車にはない、斬新で質感の高いエクステリアデザインを実現した。押し出しのあるフロントノーズが力強さと安心感を表現し、すっきりとした面構成で機能性を感じさせる。特にVX、GXは上質感とパーソナル性を感じさせるエクステリア／インテリアとした。

使う人の便利さ、快適性をとことん考えた運転席まわり
仕事にお使いいただくクルマとして、動きやすく、快適な運転席まわりとした。インストルメントパネルを横基調のデザインとし、AT車はコラムシフトの採用により助手席へのウォークスルーが容易になっている。また、仕事に必要な書類、運転に必要なカード類や小銭、飲み物、さらに商用車には特によく積まれているティッシュボックスなど、多くのアイテムをすっきり収納できる装備を充実した。 そしてエルゴノミックシートの採用と、シミュレーションによる最適な運転姿勢、操作系の配置を実現し、長時間乗っていても疲れにくい運転席となっている。

高い経済性と信頼性 新型
「キャラバン」に採用した直噴ディーゼルエンジンZD30DDにより、従来型車に比べ燃費を約13%＊向上し、オイル交換インターバルも5,000kmから15,000kmへと長くなっている。さらにリセールバリューを向上させることも考慮し、長距離、長期間の使用による品質の劣化を抑えるため、車体の剛性を飛躍的に高めるとともに、防錆処理や車体構造の見直しなどを実施した。 ＊10･15モード：社内測定値

＜販売目標台数＞ ２，０００台／月

＜取り扱い販売会社＞
NISSAN Blue Stage ：日産系、モーター系各販売会社
NISSAN Red Stage ：サティオ系、プリンス・チェリー系各販売会社
＊全車種取り扱い店（NISSAN Red & Blue）を含む

＜車両概要＞

1. エクステリア／インテリア

・エクステリアは、押し出しのあるノーズ部が安心感と力強さを表現、高い安全性と信頼性を感じさせる。

・ボディサイドを立てたスクエアなフォルムは積載性の高さを感じさせる。

・バンパーのサイド部のサイドキック形状は横風安定性にも寄与する。

・インテリアは使いやすいオフィスのような機能的な空間を目指し、広々感と乗降性の良さ、車内での動きやすさを実現している。

・ センタークラスターに操作機能を集中し、使いやすく品質感のあるインテリアとしている。

・ VX、GXはパーソナルユースを意識し、車体色バンパー、専用シートなどを採用し、室内全面をトリムとするなど、より上質感とパーソナル性を感じさせるエクステリア／インテリアとした。

２. パッケージング、車体構造

・安全性と積載性を両立させるため、キャブオーバー型のレイアウトとしている。

・ ロングボディ車の全長を4ナンバーに収まる4,690mm＊とし、その全長の中でノーズ部を190mm伸ばし衝突安全性を高めるクラッシャブルゾーンを設けながらも、商用車としての商品要件を満たす荷室長を確保するパッケージングを行った。
＊スーパーロングボディ車は4,990mm

・ ロングボディ車は最小回転半径を小型乗用車並みの4.9m＊としている。
＊スーパーロングボディ車は5.4m

・ 前席は足下の凸凹を少なくするなど広々とした構造とし、AT車にはコラムシフトを採用したことで助手席へのウォークスルーを容易にしている。

・ 車体構造のシミュレーション解析技術により、車体剛性を飛躍的に高めた。これによりドライバーが不快に感じる振動を排除し長距離運転時の疲労を軽減するほか、長期間使用した後でも品質が劣化しにくい。

・ 全車種でルーフやボディサイドの継ぎ目がない車体構造とした。外観の品質感を向上させたほか、錆にくい構造である。さらに防錆処理鋼板を多くの部位に採用している。

３. 居住性、積載性

・運転席には高反発パッドを使ったエルゴノミックシートを採用し、長時間座り続けても疲れにくい。また、シミュレーションにより最適な運転姿勢と操作系の最適化を図ったことで、乗用車から乗り換えても違和感がなく、運転しやすい。

・ 仕事をする上で実際にクルマに持ち込む物について市場調査を行い、それらをすっきりと収納できる多くの利便装備を採用した。上面がテーブル形状のマルチセンターコンソール、マルチシートバックコンソールは、A4サイズの書類も収納できる。その他にもインストアッパートレイやインストロアトレイなど小物から飲料水まで機能的に収納できる装備を採用している。

・市場で実際に積載される荷物を調査し、1.5間：約2,700mmあればほとんどの長尺物が載せられるという結果を得て、4ナンバーのロングボディ車の荷室長を2,800mmとした。また、3/6人乗り車は6人乗車時でも1間：約1,800mm以上の荷室長としている（DX：シートスライド付き車）

・低床車は、荷室のリヤホイールハウス間の寸法を1,120mm(DX)と最大限に広くしたことでJIS規格T11型パレットが積める。また、A4コピー紙の箱なら５個、ビールケースなら４個積むことができる。（従来はそれぞれ４個、３個）　また、ボディサイドを立てた形状のため、従来型車に比べ天井付近の荷室幅が広くなり、より多くの荷物を積むことができる。
４. エンジン

・ガソリンエンジン車は4気筒2.4LのKA24DEエンジンと2.0LのKA20DEエンジンを搭載した。ツインカム、電子制御により全域でフラットなトルクを発生し、特に低回転での高いトルクにより低速時にも扱いやすくなっている。

・ディーゼルエンジン車は直噴4気筒3.0LのZD30DDエンジンを搭載、従来型車に比べ出力、トルクを向上するとともに、燃費を約13%＊向上した。また、燃焼温度を低く押さえているため、オイルが劣化しにくく、オイル交換インターバルが従来の5,000km毎から15,000km毎になる。

５．高い安全性と環境への配慮

・車体の前端部にクラッシャブルゾーンを設定、50km/hでのフルラップ衝突で、乗用車に導入されている衝突安全規制を満足できる衝撃吸収性能を有している（エアバッグ付車：社内実験結果）。

・運転席エアバッグをVXに標準装備。その他のグレードにはオプション設定し、助手席エアバッグも全車にオプション設定とした。また、VX、バンのGXはABSを標準装備、その他のグレードにはオプション設定としている。

・リサイクル可能率90％以上＊を達成した。また、燃料タンクやハーネスなどには、鉛を使用しない部品を採用している。
＊：日産独自の算出基準による（重量ベース）

＜各地区希望小売価格（消費税を含まず）＞

(単位：千円)