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アライアンス・ベンチャーズ、「電力のモビリティ」推進のためザ・モビリティハウス社に出資

ルノー・日産自動車・三菱自動車の戦略的ベンチャーキャピタルファンド「アライアンス・ベンチャーズ」は、このたび、電気自動車(EV)のスマート充電システムや蓄電ソリューションを利用してEV用電池を電力系統に統合するプラットフォームを供給するザ・モビリティハウス(The Mobility House)社に出資しました。

今回の出資は、自動車業界の次世代技術の最前線に立つスタートアップ企業やアーリーステージの起業家の支援を目的としたアライアンス・ベンチャーズによる最新の取り組みです。ザ・モビリティハウスは、ドイツ、スイスおよびカリフォルニア州のシリコンバレーに拠点を置いています。

アライアンス・ベンチャーズとオープンイノベーションを担当するアライアンス グローバルVPのフランソワ ドーサは、「アライアンス・ベンチャーズ は、アライアンスメンバー各社が次世代のモビリティを実現できるよう、オープンイノベーションなエコシステムの構築を目指しています。ザ・モビリティハウスが持つ『eモビリティ』や電力エネルギーに関するノウハウが、ゼロ・エミッション車やアライアンスのビジョン達成に向けた取り組みに貢献すると考えています。」と語りました。

アライアンスメンバー企業は、すでにザ・モビリティハウスといくつかのプロジェクトを共同で立ち上げています。例えば、ザ・モビリティハウスがドイツのハーゲンで実施した蓄電池を電力系統に接続して充放電する技術(V2G:Vehicle to Grid)のプロジェクトでは、日産との協業により「日産リーフ」を最初の車両として採用しました。また、ルノーグループとは、EV用電池を用いた欧州最大の電力貯蔵システムをザ・モビリティハウスが販売する予定のほか、ポルトガルのマデイラ付近のポルトサント島で進行中の世界初の「スマートアイランド」計画では、同社のスマートエネルギー・プラットフォームを通じた協力を行っています。

ザ・モビリティハウスの創業者でCEOのトマス・ラファイナーは「アライアンス・ベンチャーズは、ザ・モビリティハウスにぴったりの出資元です。両社のビジョンと能力の相性が良いことはこれまでの取り組みで何度も証明されています。今後新しいプロジェクトを多く立ち上げ、持続可能なエネルギー社会という共有ビジョンを早期に実現させるための取り組みを共に進められることを嬉しく思います。」

アライアンス・ベンチャーズは、ザ・モビリティハウスへの出資以前に、北アメリカ、ヨーロッパおよび中国のスタートアップを含めた11社に投資しています。

なお、出資額を含めたザ・モビリティハウスへの投資条件は公開していません。

ザ・モビリティハウスについて
ザ・モビリティハウスの目標は、エネルギー利用および移動にともなう温室効果ガスの排出量がゼロの社会を実現することです。当社は、電気自動車(EV)のスマート充電システムや蓄電ソリューションを利用してEV用電池を電力系統に統合する独自のプラットフォームでエネルギー業界と自動車業界を結び付けています。このプラットフォームを提供することで再生可能エネルギーの使用を推進し、電力系統を安定させ、電気自動車を人々の手により届きやすいものにしています。ザ・モビリティハウスはテクノロジー企業として2009年に設立され、ミュンヘン、チューリッヒ、カリフォルニア州サニーベールに拠点を置いており、10カ国以上に顧客を持っています。主な顧客は、有力自動車メーカー、フリート業者、施工業者、電力会社、電気自動車のドライバーなどです。mobilityhouse.com.

アライアンス・ベンチャーズについて
アライアンス・ベンチャーズは、世界最大の自動車アライアンスであるルノー・日産自動車・三菱自動車の戦略的ベンチャーキャピタルファンドです。2018年に設立され、アムステルダム、シリコンバレー、パリ、横浜、北京、テルアビブに拠点を置き、オープンイノベーションを支援するため5年間に10億ドルの投資を予定しています。同社は、新たなモビリティ、自動運転、コンテクテッドサービス、EV・エネルギー、エンタープライズ2.0の分野における技術およびビジネスモデルのイノベーションを目指しています。世界最大の自動車アライアンスが持つ知識とビジネス機会を活用して、スタートアップ段階で戦略的投資を行い、自動車業界の最先端次世代システムを手がける新たな起業家を育てます。アライアンス・ベンチャーズは、ルノー・日産自動車・三菱自動車の連携を強化し年間のシナジーを100億ユーロに倍増させる中期計画「アライアンス2022」の目標に合致するものです。
www.alliance-2022.com/ventures/(英語サイトのみ)

以上