日産自動車、2016年度第3四半期決算を発表

日産自動車株式会社（本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン）は9日、2016年度第3四半期の決算を発表しました。

日産の社長兼最高経営責任者のカルロス ゴーンは、「2016年度は第3四半期累計で5,032億円の営業利益を確保し、売上高は8兆2,600億円、売上高営業利益率は6.1％となりました。引き続き為替変動の逆風にさらされているものの、当社は通期予測を達成する自信があります」と語りました。

さらに、「前年同期と同様の為替レートを前提にした場合、営業利益は前年比30.1％増の7,646億円に達し、売上高営業利益率は8.1％となります。米国、中国、および西欧の堅調な販売に加え、継続的なコスト管理の徹底とアライアンス戦略によるシナジー効果が会社の底力をさらに押し上げています」と述べました。

2016年度第3四半期の財務実績
中国合弁会社に持分法を適用した2016年度第3四半期累計の財務実績は次の通りです。

中国合弁会社を比例連結した会計基準では、2016年度第3四半期累計の売上高は9兆100億円となり、営業利益は6,019億円となります。売上高営業利益率は6.7％です。

前年度と同様の為替レートを前提に算出すると、中国合弁会社比例連結ベースの売上高は10兆3,400億円に達し、営業利益は8,822億円、売上高営業利益率は8.5％となります。

グローバル販売状況
2016年度第3四半期累計のグローバル販売台数は前年比2.6％増の399万台でした。

米国における当社の販売台数は前年比4.2％増の116万台となり、市場占有率は8.7％に達しました。好調な「ローグ」と「アルティマ」が販売を支えています。
会計年度が暦年ベースの中国では、販売台数は前年比8.2％増の92万9,000台となり、市場占有率は5.0％となりました。
ロシアを除く欧州では、前年比5.5％増の47万4,000台を販売し、市場占有率は3.6％となりました。SUVの「キャシュカイ」と「エクストレイル」が販売をけん引しています。
これらの主な市場における販売増が、厳しい国内販売を補いました。2016年度第3四半期累計の国内販売は34万4,000台となり、市場占有率は9.8％となりました。
アジア、オセアニア、中南米、中東、およびアフリカを含むその他市場における日産の販売台数は、前年比3.9％減の59万6,000台に留まりました。

2016年度通期の見通し
カルロス ゴーンは、「当社は2016年度にしっかりとした利益と十分なフリーキャッシュフローを確保する見込みです。今年度の通期配当については、14.3％増に相当する一株当たり48円とする計画に変更はありません」と語りました。

2016年度通期のグローバル販売台数は前年比3.3％増の560万台を見込んでいます。本販売見通しにより、2016年5月に東京証券取引所に届け出た通期予測に変更はありません。中国の合弁会社に持分法を適用した2016年度通期予測は次の通りです。

^{注1） 2013年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されています。本会計基準では、連結当期純利益に変化はないものの、連結売上高と連結営業利益には東風汽車の数値は含まれなくなります。
注2） 親会社株主に帰属する当期純利益
注3） 2016年度第3四半期の平均レートである1USドル106.6円、及び1ユーロ118.0円を使用しています。}

当社決算の詳細については、以下より資料をダウンロードいただけます。
http://www.nissan-global.com/JP/IR/FINANCIAL/

以　上