新型「ウイングロード」を発売

1999_Wingroad_1.5X_Aero_W11

広報第19号
平成11年5月31日

新型「ウイングロード」を発売

日産自動車では、「ウイングロード」をフルモデルチェンジし、5月31日より全国一斉に発売する。
*4WD車については6月21日より全国一斉発売。

 

photo

ウイングロード1.5Xエアロ<オプション装着車>

 

 「ウイングロード」は1996年に「サニーカリフォルニア」「ADワゴン」のマイナーチェンジによるブランド統合により誕生し、「利便性と実用性にすぐれたコンパクトワゴン」として高い評価を受けてきた。
 新型「ウイングロード」では、“走る、使える、スタイリッシュ・コンパクト”を開発コンセプトに、軽快な走りとクラストップレベルのユーティリティ機能を合わせ持つ個性的なデザインのコンパクトワゴンとした。
 エクステリアについては、走りを予感させるフルエアロボディで、風を切り裂くようなシャープなデザインの「エアロシリーズ」と伸びやかなラインで軽快感を表現した「ベーシックシリーズ」をラインアップした。
 走りの性能については、ワゴンにふさわしい軽快で快適な走りを追求し、NEO「QG15DE」、NEO「QG18DE」、NEO VVL「SR20VE」エンジンを用意した。特に、NEO VVL「SR20VE」エンジンを搭載した2.0ZVには、6速マニュアルモード付無段変速機HYPER CVT-M6を組み合わせ、スポーティな走りを実現した。また、4WDシステムについては、新開発の小型、軽量の4WDシステム「オートコントロール4WD」を採用し、燃費と走破性を高い次元で両立させた。さらに、新世代M&Sクラスプラットフォームの採用によるワゴン専用高剛性ボディ構造により、高い操縦安定性と静粛性を実現している。
 ワゴンユーティリティについては、リヤマルチリンクサスペンション及びトーションビームサスペンションの採用により、張り出しの少ないフラットなラゲッジスペースとクラストップレベルのラゲッジ容量を実現した。また、インストアッパーボックスをはじめとする収納機能やリヤシート前倒しストラップなどの利便装備により、使い勝手を一段と向上させている。
 環境面では、NEO「QG15DE」エンジン搭載車に排出ガス値を現行規制値の1/10レベルに低減したLEV(Low Emission Vehicle)仕様を設定し、よりクリーンな排気を実現した。
 また、従来型車に比べ燃費も大幅に向上させるとともに、リサイクル可能率*90%を達成している。
*日産独自の算出基準による(重量ベース)

安全面については、世界トップレベルの衝突安全性能を実現した「ゾーンボディ」やABS(アンチロックブレーキシステム)、ブレーキアシスト、EBD(電子制御制動力配分システム)の採用に加え、頭部保護機能を持つサイドエアバッグ(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム)の全車オプション設定など、多くの安全技術を備えている。

 

<販売目標台数> 3,500台/月
<取り扱い販売会社>  日産系各販売会社
モーター系各販売会社
サニー系各販売会社
プリンス・チェリー系各販売会社
<発表展示会> 6月5日(土)、6日(日)

 

商品概要

1. スタイリッシュなワゴンフォルム

●風を切り裂くウイングシェイプ エアロシリーズ

  • ヘッドランプの周囲をブラックで縁取り、アンバー色のターンシグナルランプとあわせて、引き締まった輪郭とした。さらに、上端部にグレーメタリック塗装を施したラジエーターグリル、迫力ある大型カラードエアロバンパーで精悍さを表現した。
  • ソリッドで張りのあるボディサイドパネルで構成されるサイドビューは、伸びやかに流れるルーフラインとウエストライン、そしてキャラクターラインの3本のラインが加速感を演出し、サイドシルプロテクターが流れるようなラインを強調している。
  • キャビンは、風を切るイメージのウイングシェイプのデザインとした。
  • リヤビューは、ルーフラインとつながるルーフスポイラーがスピード感を表現している。また、リヤアンダープロテクターがリヤビューを引き締め、安定感を演出した。

●伸びやかなラインが軽快さを主張する ベーシックシリーズ

  • 光輝くクリスタルカットのヘッドランプを配したフロントビューと張りのある面構成のボディサイドで上質な雰囲気を演出した。
  • 流れるようなキャラクターラインで身のこなしの軽いスポーティ感を表現した。
  • リヤビューはコンパクトで引き締まったデザインとした。

2. スポーティな走り

●軽快な走りを約束するNEO QGエンジンシリーズ

  • NEO 「QG15DE」(リーンバーン)エンジンを採用し、軽快な走りとクラストップレベルの燃費を実現した。また、NEO「QG15DE」エンジンには、排出ガス値を現行規制値の1/10レベルに低減したLEV(Low Emission Vehicle)仕様も設定し、よりクリーンな排気を実現した。
  • 1.8Z及び4WD車にはスムーズで快適な走りと高い経済性及び静粛性で定評のあるNEO 「QG18DE」エンジンを採用した。また、1.8Zについてはリーンバーン仕様とし、従来型車比で約20%の燃費向上と約17%のCO2削減を実現した。(10・15モード)

● スポーティな走りを実現するNEO VVL「SR20VE」エンジン+HYPER CVT-M6

  • 2.0ZVには、可変バルブリフト&タイミング機構(VVL:Variable Valve Lift & timing)を採用したNEO VVL「SR20VE」エンジンとその力強い性能を引き出す6速マニュアルモード付無段変速機HYPER CVT-M6を組み合わせて搭載した。

● 小型・軽量の新開発4WDシステム「オートコントロール4WD」

  • 路面状況や車速に応じて、前後トルクを最適にコントロールする「オートトルクコントロール(ATC)カップリング」を採用するとともに、カップリングのリヤファイナルドライブとの一体化、プロペラシャフトの3ジョイント化、トランスファーの小型化等により、ドライブトレーンユニットを小型、軽量化し、高い走行性能と低燃費を両立させた。

● 新世代M&Sクラスプラットホームの採用によるワゴン専用高剛性ボディ構造

  • 高い操縦安定性と静粛性を実現するために、新世代M&Sクラスプラットフォームを採用するとともに、ワゴンに求められる性能を確保するため、車体各部の強化を図り従来型車比で、ねじり剛性で1.8倍、曲げ剛性で1.9倍に向上した。

● サスペンション

  • フロントサスペンションには、従来型車から定評のあるストラット式を採用し、フラットで快適な乗り心地を実現した。
  • 2.0ZVと4WD車には、高い操縦安定性と広く使いやすいラゲッジスペースを確保するために、ワゴン専用のリヤマルチリンクサスペンションを採用した。
  • 2.0ZVを除く2WD車には、従来型車から収納性、操縦安定性に定評のあるトーションビーム式リヤサスペンションを採用した。

3.コンパクトなボディに楽しさが広がるキャビン&ラゲッジ

● 広くフラットなラゲッジスペース

  • ワゴン専用のリヤマルチリンクサスペンション及びトーションビーム式リヤサスペンションの採用により、ホイールハウスの張り出しの少ない、広くフラットで使い勝手の良いラゲッジスペースを実現した。
  • ラゲッジのVDA容量をクラストップレベルの390リッター(トノカバー下)とした。
  • ラゲッジ側からワンタッチでシートバックを倒すことが出来るリヤシート前倒しストラップを装備し、利便性を向上させた。

● 豊富な収納スペースと便利な装備

  • 効率よく必要なものを収納できる豊富な収納スペースを設定した。
  • ラゲッジスペースには、小物などの収納に便利なスペースや、ラゲッジアンダーボックス*を設定した。
    *G系、LE系を除く。

● ゆとりあるキャビン

  • ホイールベースを従来型車より135mm伸ばした2535mmとし、ゆとりあるキャビンを実現した。
  • 後席ニールームは、従来型車に対して、60mm拡大し、リクライニングシートと併せて、ゆったりと座れるスペースを確保した。

● 優れた取り廻し性能

  • 新型「ウイングロード」では、2WD車(2.0ZVを除く)で最小回転半径を4.6mとし、優れた取り廻し性能を実現した。
  • 前席のヒップポイントを従来型車比で15mm高くするなど、周囲をよりしっかり把握出来るようにし、運転のしやすさを向上させるとともに、乗降性も高めた。

4. 環境・安全

● 環境への配慮
 日産自動車では、環境の保護と資源の有効活用を推進するため、全社的に積極的な取り組みを実施している。

  • 新型「ウイングロード」では、NEO「QG15DE」エンジン搭載車に排気ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)を10・15モードで国内規制値の1/10レベルに低減したLEV(Low Emission Vehicle)仕様を設定し、よりクリーンな排気を実現した。LEV仕様は七都県市低公害車指定制度及び京阪神6府県市低NOx車指定制度等の排出ガス基準や、国の「物品等の環境負荷の少ない仕様、材質等に関する推奨リスト」のガイドラインをクリアしている。

    <新型「ウイングロード」LEVの排出ガス値(10・15モード)> (単位:g/km)
      CO (一酸化炭素) HC (炭化水素) NOx (窒素酸化物)
    新型「ウィングロード」LEV
    排出ガス値
    0.3 0.03 0.03
    国内自動車排出ガス規制値
    (平均規制値)
    2.10 0.25 0.25
    逓減率 ▲85.7% ▲88.0% ▲88.0%
  • NEO「QG18DE」エンジン(リーンバーン)搭載車において、従来型車比で約20%の燃費向上と、約17%のCO2削減を実現した。また、NEO「QG15DE」エンジン(リーンバーン)搭載車においても、従来型車比で約14%の燃費向上と、約12%のCO2削減を実現している。
  • 新型「ウイングロード」では、使用済み段階でのリサイクル可能率*90%を達成した。
    * 日産独自の算出基準による(重量ベース) 注)NEO「QG15DE」マニュアルトランスミッション搭載車、1.8X 4WD及び1.8G 4WDマニュアルトランスミッション搭載車は、平成11年度税制改正に伴い、低燃費車として、自動車取得税減税(自家用車登録で15,000円の減額)の対象となっている。

● トップレベルの安全性
 日産自動車では、「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」、「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」、「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」という3つの砦からなる「トリプルセーフティ」という安全思想を基に、さらなる安全性の向上を目指したクルマづくりを行っている。

<安全採用項目一覧>
 ●「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」

  • 2灯式C.S.Rハロゲンヘッドランプ
  • ハイマウントストップランプ
  • リヤワイパー
    など

 ● 「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」

  • ABS(アンチロックブレーキシステム)
  • ブレーキアシスト
  • EBD(電子制御制動力配分システム)
    など

 ●「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」

  • 「ゾーンボディ」
  • デュアルエアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグシステム)
  • サイドエアバッグ(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム)
  • 前席アクティブヘッドレスト
  • フレンドリーアッパーインテリア
  • 前席ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト
  • チャイルドシート固定機構付ELR付3点式シートベルト(後席左右席)
  • 耐水タイプ及び挟み込み防止機能付のパワーウインドウスイッチ
  • 内装材の難燃化
    など

<全国希望小売価格(消費税を含まず)> (単位:千円)

駆動 グレード エンジン ミッション 価格

2WD

エアロ
シリーズ

2.0ZV

NEO VVL SR20VE

HYPER CVT-M6

2,207

1.8Z

NEO QG 18DE
(リーンバーン)

E-ATx

1,831

1.5Xエアロ

NEO QG 15DE
(リーンバーン)

E-ATx

1,768

5MT

1,718

1.5Gエアロ

E-ATx

1,548

5MT

1,498

ベーシック
シリーズ

1.5X

E-ATx

1,668

5MT

1,618

1.5G

E-ATx

1,448

5MT

1,398

ビジネス
シリーズ

1.5LE

E-ATx

1,398

5MT

1,348

1.5LEエクストラ

E-ATx

1,329

5MT

1,279

4WD

エアロ
シリーズ

1.8Xエアロ

NEO QG 18DE

E-ATx

2,050

5MT

2,000

1.8Gエアロ

E-ATx

1,830

5MT

1,780

ベーシック
シリーズ

1.8X

E-ATx

1,950

5MT

1,900

1.8G

E-ATx

1,730

5MT

1,680

ビジネス
シリーズ

1.8LE

E-ATx

1,682

5MT

1,632

HYPER CVT-M6:6速マニュアルモード付無段変速機
E-ATx:フルレンジ電子制御4速オートマチック
5MT:5速マニュアル
(了)

 

 日産自動車の関連会社である(株)オーテックジャパン(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長:相部 剛)は、今回の新型ウイングロード発売にあわせて、特別仕様車「ライダー」を設定し、5月31日より全国一斉に発売する。
*4WD車については6月21日より全国一斉発売。

ウイングロード「ライダー」は、ウイングロード1.5G(2WD)及び1.8G(4WD)をベースに内・外装をドレスアップしたアメリカンカスタムテイストあふれる特別仕様車である。
エクステリアについては、専用フロントバンパー、専用デザインのフロントグリル等を採用し、スタイリッシュで迫力のあるデザインとした。
インテリアについては、濡れたものを気にせず置ける専用耐水ラゲッジトレイ(着脱式)によりラゲッジルームの利便性向上をはかるとともに、光沢のある鮮やかな専用シート地&ドアトリム、ホワイトメーター等により装備の充実を図った。

<ウイングロード「ライダー」の車両概要>

車種

ウイングロード「ライダー」

ベース車

駆動

2WD

4WD

エンジン

NEO QG15DE (悵殃洌ン)

NEO QG18DE

ミッション

E-ATx/5MT

E-ATx

ベース車に対して追加・変更
となった主な仕様・装備

・専用フロントバンパー
・専用フロントグリル
・サイドシルプロテクター
・リヤアンダープロテクター
・専用フロントフォグランプ(CIBIE製)
・専用ネーミングステッカー
・電動リモコンカラードドアミラー
・専用シート(撥水処理)&トリム地
・ホワイトメーター
・専用マルチラゲッジネット
・専用耐水ラゲッジトレイ(着脱式)
・4スピーカー
・専用ルーフスポイラー <オーテックジャパン扱いオプション>
・専用オーディオ(1DINタイプ/2DINタイプ)(Panasonic製)

<オーテックジャパン扱いオプション>

ボディカラー

ホワイトパール(3P)(#QT1)<特別塗装色>専用色
アスリートシルバー(M)(#KV2)
ダークブルーパール(#BW6)専用色

3P:3コートパール、M:メタリック

内装色

ブルーイッシュグレー(K)

取り扱い販売会社

日産系各販売会社
モーター系各販売会社
サニー系各販売会社
プリンス・チェリー系各販売会社

E-ATx:フルレンジ電子制御4速オートマチック、5MT:5速マニュアル

 

<全国希望小売価格(消費税を含まず)> (単位:千円)

車種

駆動

ベースグレード

エンジン

ミッション

価格

ライダー

2WD

NEO QG15DE
(リーンボーン)

E-ATx

1,648

5MT

1,598

4WD

NEO QG18DE

E-ATx

1,930

E-XTx:フルレンジ電子制御4速オートマチック、5MT:5速マニュアル
(了)