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日産自動車、「NV200ロンドンタクシー」を公開

ロンドン・ブラックキャブの未来の形を提案
日産自動車、「NV200ロンドンタクシー」を公開

※本リリースは、英国現地時間8月6日午前にロンドンで配信されたリリースを、参考和訳したものです。

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は6日、「NV200 ロンドンタクシー」を公開しました。日々30万もの人々が利用するロンドンタクシーの未来の姿を提案したものとなります。

NV200 ロンドンタクシー

NV200 ロンドンタクシー
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2013年のロンドンでの実証運行を予定している「NV200 ロンドンタクシー」は、ディーゼル車と100%電気自動車のふたつのタイプを用意し、現行のロンドンタクシーに比べ、大幅なCO2排出量の削減を達成し、ボリス ジョンソン ロンドン市長が掲げる大気環境改善に関する政策に寄与するものとなります。

同市長は、障害者団体や、大きな影響力を有するロンドンタクシードライバーズ協会とともに、日産の「NV200 ロンドンタクシー」の投入を歓迎しています。

「NV200」のタクシー仕様車は、昨年、米国・ニューヨークの次世代イエローキャブに選定され、今年に入り、そのコンセプトモデルが、ニューヨークモーターショーや、日本の日産自動車グローバル本社などで公開されました。「NV200 ロンドンタクシー」は、その流れに続くものとなります。

また、「NV200 ロンドンタクシー」の電気自動車は、100%電気商用車「e-NV200」をベースとし、現行のロンドンタクシー(ディーゼル車)との比較で、約5分の一のランニングコストを実現します。

日産は、これまでのロンドンタクシーの歴史においても存在感を示してきました。2.7リッターTD27ディーゼルエンジンは、かつて一世を風靡したロンドンタクシーFX4型用エンジンとして採用され、信頼性やエンジン効率といった点で、ロンドンタクシーに革新をもたらしました。同エンジンは、FX4型の後継のTX1型にも採用されました。

乗客やドライバー、さらには、周囲の歩行者なども熟慮して設計される「NV200 ロンドンタクシー」は、現行のロンドンタクシーに比べ、より効率的で、より環境に配慮したモデルとなります。そして、乗車される方々にとり、一層快適で利便性の高いモデルとなります。さらには、移動に不自由を伴うお客さまへの配慮を施したタクシーとなります。

2009年のデビュー以来、約40カ国で10万台以上を販売し、世界各地で数々の賞を受賞している多目的コンパクトバン「NV200」をベースとして誕生する「NV200 ロンドンタクシー」は、優れた耐久性と信頼性を伴い、5名の大人が快適に乗車できるものとなります。後部座席に3名乗車でき、その後部座席に対面して座れる折りたたみ式の座席が2つあります。助手席はとりはずされて、荷物用スペースとなります。

特筆すべき装備であるスライドドアは、乗客の乗り降りを容易にすると同時に、通常のヒンジドアと比べ、不意な開閉による歩行者・自転車等への衝突リスクの軽減にもつながります。

「NV200 ロンドンタクシー」のディーゼル車は、最新型の現行ロンドンタクシーTX4型に対し、より競争力のある価格で提供されます。89馬力を生み出すユーロ5対応1.5リッターdC1ディーゼルエンジンは、燃費53.3mpgを実現し、これは、TX4型(35.3mpg)に対し、約50%もの改善となります。

ボリス ジョンソン ロンドン市長は、「市長として私が直面する最も重要な課題のひとつが、ロンドンの大気の改善です。各社が、その難しいチャレンジに一緒に立ち向かい、大気改善のために、タクシー交通における排ガス低減および効率改善に尽力してくれることを、非常に心強く、そして、嬉しく思っています。真に競争力のあるモデルが市場投入されることを期待しています。」と述べました。

日産自動車副社長のアンディ パーマーは、「ロンドンの最も象徴的な乗り物のひとつであるロンドンタクシーの、21世紀における新たな方向性を提案でき、非常に誇りに思います。ブラックキャブは、その親しみやすいシルエットとあいまって、ビッグベンなどと同様、ロンドンの風景に欠かせないものであり、だからこそ、『NV200 ロンドンタクシー』では、内装もさることながら、その外観にも注力して魅力あるものとしていきます。ドライバーや乗客に、より豊かな運行や車中での体験を提供できるようにしたいと考えています。」と述べました。

日産NV200ロンドンタクシーの主な仕様

ホイールベース 2.72m
全高 1.86m
全長 4.4m
全幅(ドアミラー含まず) 1.89m
全幅(ドアミラー含む) 2.1m
最小回転範囲(直径) 7.6m
総排気量 1.5L
シリンダー数 4
燃料消費率
('14年モデルイヤーCOMBINED<走行モードミックス>)
53mpg
最高出力 89/66
最大トルク 240Nm @ 1750rpm
CO2排出量 139g/km
NOx 0.22g/km
PM 0.016g/km
いずれも暫定値。今後のさらなる試験走行等を経て数値が確定されます。

その他の主な特徴:

  • 前輪の切れ角の調整等による最小回転範囲(直径) 25フィート(7.6m)の達成
  • 新たなタイプの方向指示器を装備
  • 日中夜間に限らずいつでも視認性の高いタクシーサイン
  • スライドドアでの乗降を一層容易にするステップもしくはスロープ(オプション)
  • 車上の景色を楽しめるパノラミックガラスルーフ
  • 後部座席に対面した折りたたみ式座席を備えた、運転席と乗客席の間のパーティション
  • 助手席を取り外して設ける荷物用スペース
  • 荷室スペースの拡大を容易にするスライドレール敷設のリヤシート
  • フロア等に埋め込んだ車いす固定用ポイント
  • 運転席と乗客席それぞれに設けた室内照明と空調の調整システム

以 上