日産自動車サンダーランド工場が7年連続で欧州の生産性ナンバーワン工場に


日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は本日、同社の英国サンダーランド工場が、ワールドマーケットリサーチセンターによる調査で、欧州で最も生産性の高い自動車工場に7年連続で選ばれたと発表した。

ワールドマーケットリサーチセンターの年次調査によると、同工場の2002年の年間生産台数は従業員1人当たり99台であった。 1人当たりの年間生産台数が95台であった2001年に比べると、4%増となる。

ワールドマーケットリサーチセンターの調査は、1人当たりの年間生産性が40台以上の乗用車工場を評価対象としている。英国サンダーランド工場は、1人当たり73台を達成した1996年以来、ワールドマーケットリサーチセンターのヨーロッパ地域の比較生産性調査で常にトップに立っている。

英国日産自動車製造会社のコリン ドッジ社長は、「わが工場の従業員の技術と熱意、そして優秀な生産性記録を維持している経営陣に敬意を表したい。昨年は、新型マイクラ及びプリメーラの立ち上げ、アルメーラの改良、ディーゼル車の導入に取り組んだチャレンジの年だった。この三つの取り組みがいずれも成功したことは、サンダーランドだけではなくグローバルに日産の自動車生産方式が優れていることをあらわしている。」と語った。

日産は米国でもスマーナ工場(テネシー州)、権威あるハーバーレポート(自動車1台あたりの生産延べ時間を測定)で、8年連続トップに輝いている。また日本の工場は、常に世界屈指の生産性の高い工場に数えられている。

さらにコリン ドッジ社長はこう述べている。「サンダーランド工場の生産哲学は世界中の日産の工場と同じである。日産生産方式(Nissan Production Way:NPW)は無駄をなくし、品質を志向し、常に求められた実績を出す事を目標としている。高い生産性は、優れた生産システムの副産物であり、日産は世界有数の企業といえる。しかし、何よりも我々の成功の要因は従業員の高い能力と適応力である。」

*数値は、自動車生産の工程——プレス、車体、塗装、トリム、最終組立など——に携わる従業員数に基づいて算定されている。2002年の日産サンダーランド工場の従業員数は約4,500名で、そのうち調査の対象となった上記工程に携わる人員数は3,018名であった。

昨年サンダーランド工場では、マイクラ、アルメーラ、プリメーラあわせて297,719台を生産した。同工場は三年連続で英国における最大の自動車生産工場となっている。1986年に最初のブルーバードがオフラインされて以来、累計330万台以上を生産している。