日産自動車、樹脂製燃料タンク生産をソルベイ社に譲渡

2000年8月2日

日産自動車、樹脂製燃料タンク生産をソルベイ社に譲渡

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、本日、同社の樹脂製燃料タンク生産工程をソルベイ・オートモティブ・アジア株式会社(本社:東京都世田谷区太子堂 社長:ヴァンサン ペレ)に譲渡すると発表した。
尚、ソルベイ社とプラスチック・オムニウム社は2000年8月に共同でイナジー・オートモティブ・システムズ社(以下、イナジー社)を設立、2000年9月より業務を開始し、同社が本件の実際の運営を行うこととなる。
この譲渡に伴い、2000年11月より世界有数の自動車用樹脂部品製造会社であるイナジー社は、日産の追浜工場、及び九州工場に於いて、樹脂製燃料タンクの生産工程を引き継ぎ、日産の国内生産向けの供給を行うこととなる。

日産自動車の小島久義副社長は「イナジー社との事業は、同社の最新のテクノロジーばかりでなく、樹脂製燃料タンクで世界最大規模のメーカーが産み出すスケールメリットを享受することができる。」と語っている。
イナジー社は世界で年間約900万個の燃料タンクを製造することとなり、日産のアライアンス・パートナーであるルノーでは、同社の樹脂製燃料タンクの90%以上をイナジー社から調達することとなる。
同副社長は「我々は、特にルノーとのアライアンスを活かし、日産におけるグローバル購買とプラットフォームの開発の連携を深めることにより、日産のビジネスが成長することを期待している。」と付け加えている。

日産自動車は、『日産リバイバル・プラン』の一環として、コア事業への集中を掲げており、特定の分野における部品生産についてはグローバルなサプライヤーの競争力を活用することによるアウトソーシングを進めている。
又、同社は2000年度の連結利益の黒字化、2002年度までの自動車事業関連有利子負債の7000億円以下への削減、2002年度の売上高営業利益率4.5%以上の達成を約束している。


以 上