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北米日産 米国テネシー州デカード工場を拡張

本文は、北米日産がテネシー州デカードで現地時間7月20日午前11:30(日本時間7月21日午前1:30)に発表したリリースの和訳です。なお、文中にあるテネシー州知事のコメントは日産自動車広報部による仮訳ですのでご留意下さい。

2000年7月21日


北米日産 米国テネシー州デカード工場を拡張

 テネシー州デカード-北米日産は本日、米国テネシー州デカードのエンジン/トランスアクスル工場を拡張、さらに同州スマーナの車両組立工場の生産能力を最大限に活用する計画を発表した。

 テネシー州ナッシュビルより南東約80マイル(約130km)に位置するデカード工場では、今回の拡張によって、現在北米で生産していないV6およびV8エンジンの加工、組立を行うことになる。約50万平方フィート(約47,000m2)を拡張する計画であり、着工は今秋の予定で、2002年6月にもV6エンジンの生産が開始される。

 スマーナ工場では、生産台数を現在の年間38万台のレベルから、2001年度には44万台へと引き上げられる計画で、それ以降、50万台へと引き上げられる可能性もある。

 日産は、デカード工場におけるエンジン生産の拡大、スマーナ工場の生産能力の最大限の活用、さらに今後導入するモデルの生産のために、向こう4年間でおよそ10億USドルを投資する計画である(関連するベンダーツーリングを含む)。また、デカードとスマーナ両工場合計で現在5,700名の従業員がいるが、これを2004年までに2,000名ほど増員する予定である。

 北米日産のエミール ハッサン副社長(米国生産、品質、購買、物流担当)は、「今回のエンジン生産の拡大によって、現在日本から供給を受けていないエンジンを生産することが出来る。当社は、パワートレインや車両の現地生産を拡大させ、物流を含む総コストの低減および為替リスクの低減を図り、お客様により速く、効率的に商品をお届けすることを目指している。」と語った。今回の拡張により、日産は北米市場のニーズにより良く対応することが可能になる他、メキシコのアグアスカリエンテスとクエルナバカ工場を含めて、既存の生産設備を最大限に活用することが可能となる。

 生産される予定のV6エンジンは、「VQ」型エンジンシリーズである。3リッターのVQエンジンは過去6年間、『ワーズオートワールド』誌の「ベストエンジン」の1つに選ばれている。

 現在、デカード工場では日産アルティマ用の2.4リッターの4気筒エンジン、およびフォードのオハイオ工場で組み立てられている日産クエスト/マーキュリー ビレジャーに搭載するトランスアクスルを生産している。
 また、スマーナ工場では、アルティマのほか、SUVのエクステラ、ピックアップのフロンティア(標準キャブ、キングキャブ、4ドアのクルーキャブを含む)を生産している。

 エクステラやフロンティアといったトラックの販売が好調なことにより、2000年1~6月の北米日産の販売は前年同期比20.5%増加した。今後3年間で米国市場に10車種の新型車を投入する予定であり、この販売の勢いを加速するものと期待している。

 ハッサン副社長はさらに、「日産の北米での展開は、我々の商品に対するお客様の高い需要、そして米国、カナダ、メキシコにおける強い事業基盤に支えられている。今回の決定によって、市場の需要にあった生産と今後の新モデルへの対応が可能になる。」と語った。

 テネシー州のドン サンドクイスト知事は、「20年もの間、日産はテネシーにおいて雇用と経済成長を創出するという重要な役割を果たしてきた。デカードとスマーナの設備に重要な投資を行うという今回の日産の決定は州議会でも信任されている。我々は日産のテネシー州における継続的な投資を歓迎しており、我々がさらに価値のあるパートナーシップを築いていけることを期待している。」(日産仮訳)と語った。

 日産自動車のカルロス ゴーン社長は、「デカード、スマーナ両工場にいる高い技能と労働意欲を持った日産従業員、そしてビジネスに対して理解があるテネシー州政府、この両者こそが、我々に成功への自信を与えてくれる。デカード工場の拡張とスマーナ工場の生産能力を最大限に活用することは、永続的な利益ある成長を目指した『日産リバイバルプラン』の目的に適ったものだ。」と語った。


以  上