ルノー・セニック、メキシコの日産クエルナバカ工場で生産を開始


2000年12月7日

 

ルノー・セニック、メキシコの日産クエルナバカ工場で生産を開始



 日産・ルノーのアライアンスの下での最初の共同生産モデルとなるルノー・セニックの生産が、メキシコの日産クエルナバカ工場において開始される。 

 メキシコ日産で2001年に6,000台の生産を予定しているセニックは、メキシコ市場で販売される初のコンパクト・モノスペース車として、ルノー・メキシコにより2001年1月末から販売開始される。 


ルノーは、日産の生産設備と販売のバックオフィスを活用することにより、メキシコ市場への復帰を迅速に、且つ低いコストで実現することができる。 

 一方、日産は、ルノーの市場再参入により、メキシコの生産拠点の稼働率を高めると同時に、商品ラインアップを拡充し、加えてルノー傘下の自動車販売金融会社であるルノー・クレジット・インターナショナルの協力を得て、顧客サービスの強化を図ることができる。 

 両社のアライアンスにより初めて実現した、この生産・販売オペレーションは、特にメルコスールなど今後急成長が見込めるその他の市場での同様の事業展開に繋がるものである。 

 メキシコで生産される上級仕様のセニック(140馬力、2リッター・16バルブ)は現地の市場要件に合致するための改良が加えられている。 

 エンジンを高地、及び現地の燃料特性に合うものとしているほか、強化サスペンションおよび防塵ロックなどが採用されている。 

 更に、メキシコのお客さまの期待に応えるための改良も合わせて施されている。 

 クエルナバカ工場では、現行の新型セントラ、ツル、ツバメ・ステーション・ワゴン、ピックアップに加え、ルノー・セニックを初年度の2001年に6,000台生産する。 

 メキシコにおける両社のアライアンス・プロジェクト全体に対する総投資額は、1999年から2006年までの7年間で約4億USドルを見込んでいる。 2001年末には、ルノーの第2車種となるクリオの生産がメキシコ日産のアグアスカリエンテス工場で開始される。 

 その後、日産は両社の協力によってもたらされる新型車を生産し、自社ブランドで市場に投入する。 

 ルノーの現地子会社であるルノー・メキシコは、主として既存の日産ディーラーから選定された自社のディーラー・ネットワークを通じ、2001年1月末にセニックの販売を開始する。 又、2002年初めにはクリオの販売を開始する計画である。 ルノーの販売網はディーラー数を50店から60店まで徐々に拡大し、ルノーの輸入車もラインナップに加える予定である。 

 ルノーは、メキシコにおいて2003年には年間約3万台、長期的には年間8万台を販売し、6から8%のマーケット・シェアの確保を目指している。 

 尚、メキシコで販売されるルノー車の約3分の2はメキシコ国内で生産されたものとなる。 メキシコで生産されるセニック、並びにクリオは、まずメキシコの国内販売向けとして導入されるが、中期的には中米、カリブ地域、南米北部におけるルノーのプレゼンスも高めていくこととなる。

 日産はメキシコにクエルナバカ工場とアグアスカリエンテス工場という生産拠点を有し、その生産能力は2003年までに年間40万台まで増強される。 日産はメキシコにおいて20%のマーケットシェアを維持しており、1999年の販売実績は13万5千台であった。 

 また、メキシコ日産は2000年に17万台の輸出を計画している。 

以  上



* 本件、メキシコにおいて現地時間12月6日に同時発表されたものです。