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日産自動車、「エコ運転診断」機能を開発

〜日産純正ナビゲーション2010モデルに搭載〜
日産自動車、「エコ運転診断」機能を開発

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は31日、ドライバーの運転行動を分析し、走行モード別にエコドライブ(環境にやさしい運転)レベルを得点化する「エコ運転診断」機能を世界で初めて開発したと発表した。同日よりディーラーオプションとして発売する日産オリジナルナビゲーションシステム全5機種に採用し、国内におけるエコドライブの本格的な普及促進を図る。

今回開発した、「エコ運転診断」機能の判定アルゴリズムには、同社が独自に開発した燃費理論モデルを採用している。ドライバーの実走行に基づく理論燃費と同社テストドライバーの理想燃費を比較し、ドライバーのエコドライブ達成度を得点で評価できるようになった。この結果、車種や走行環境の異なるドライバー同士が公平に得点を競い合うことが可能になる。走行時のドライバーの運転行動を得点化する仕組みは世界初となる。

同社は、カーナビ向け情報サービス「カーウイングス」において、燃費などの走行記録に基づいて、ドライバー個々のエコドライブをサポートする「愛車カルテ」や、情報チャンネル「あなたもエコドライブ」を既に開始している。「エコ運転診断」機能では、「カーウイングス」やSKYプロジェクト(*1)で得られた知見、ドライビングプレジャーを体感できる同社のコミュニケーション施設「GRANDRIVE(グランドライブ)」(神奈川県横須賀市)などで実施するエコドライブ講習のノウハウを活用し、機能開発を行った。

今回開発した機能は以下の通り。

1)エコスコア
運転シーン(発進・巡航・減速)別にエコドライブレベルを診断し得点化する。

2)エコ運転度
エコドライブの実践をサポートするメーター機能。表示を参考に運転することで燃費改善をサポートする。

エコ運転度

3)エコスコア履歴
最大10件までエコスコアを表示。継続的なエコドライブの実践をサポートする。

エコスコア履歴

4)E1グランプリウェブサイト(燃費の記録・履歴の閲覧)
横浜市を中心に展開しているエコドライブ支援サイト「E1グランプリ」(http://e1gp.jp/)の利用により日常的に燃費の記録や履歴の閲覧が可能。診断結果等をメモリーカードに保存し、ウェブサイトへアップロードすることで他のドライバーとの燃費競争ができる。さらに、カーナビ向け情報サービス「カーウイングス」ユーザーは、カーウイングスのサービスを利用することで、自動で情報が登録される。

E1グランプリ

今後は、同機能を利用したエコドライブ診断試乗会を自治体等との連携で実施するほか、販売会社にて販促に活用することも検討し、エコドライブの普及に向けて積極的に取り組んでいく。

日産は、同社の中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2010」に基づき、CO2排出量の削減に、真に実効性のある技術・商品・サービスを投入していく。今回の取り組みも、この考え方に基づくものである。

*1: SKYプロジェクト
SKY(スカイ)は、Start ITS from Kanagawa, Yokohamaの略。2006年10月より神奈川県にて実施している情報通信による交通環境データの活用により、交通事故低減と渋滞緩和を促進することを目的としたITS実証実験。株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、パナソニック株式会社、株式会社ザナヴィ・インフォマティクス(現、クラリオン株式会社)とともに運営。2008年には、ドライバーごとに燃費改善アドバイスを行うエコ運転支援システムのITS実証実験を実施。

以 上