"未来社会"に投資する日産

〜「第4期日産NPOラーニング奨学金制度」奨学生決定、社員も奨学金を寄付〜

 

 

 

 

 

 

日産自動車(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は、6月27日、18時30分より、本社講堂において、「日産NPOラーニング奨学金制度」第3期修了式・第4期スタートアップセミナーを開催する。
ゴーン社長は、第3期奨学生に修了証を手渡し、彼らの前途を祝福。また、『知的体験にチャレンジする若者とNPOの方々を、心から応援します』とのメッセージを贈る。

「日産NPOラーニング奨学金制度」は、NPO(民間非営利組織)を体験したいという学生を公募・選抜し、同社が、その仕事の報酬として奨学金を支給するプログラムである。
本制度は、同社がNPOとパートナーシップを組み、1998年より開始した試みである。学生が、多様で自律的な行動の求められるNPOでの仕事を通じて、学びながら知的経験を積み「考える力」を養う機会を提供することが狙い。同社は本制度を、未来を支える若者への“投資”と位置づけている。

同社は、本年3月から、関東及び関西の各大学に募集を掲示するとともに、インターネットを通じて第4期(2001年度)奨学生を募集した。その結果、今回は、45大学から前回を上回る112名の応募があった。この中から、書類選考・面接により19名の奨学生を選出。奨学生は、今年6月末より、NPOでの活動を開始する。

なお、今期は、奨学金の一部に社員の寄付が活用される。これは、昨年11月に「第10回日経地球環境技術賞」を受賞した極超低排出ガス技術開発グループの社員が、賞金を若者のために役立ててほしいと提供したものである。

今回学生の受け入れ先となるNPOは、環境、福祉、国際協力、文化・芸術など多様な分野の17団体(関東14団体、関西3団体)である。各NPOは、選出された奨学生を1〜2名ずつ受け入れ、学業の妨げにならない活動時間を考慮した活動プログラム(長期コース:上限300時間、短期・集中コース:上限150時間)を設け、学ぶ機会を提供する。

第4期応募者の応募動機には、『大学での研究は理論重視や理想追求の傾向がある。この体験をすることで、現実をしっかりと直視する最良の機会が得られるのではないかと期待している』『広い視野を持って自ら考え、自主的に行動していける力を身に付けたい』『様々な利害関係者の意見に耳を傾け、それを実状に即した形で一つにまとめていくプロセスを学びたい』『自分が将来の道として選ぶ可能性のあるNPOについて、もっと詳しく知りたい』などがあげられている。学生の知的欲求が高まりつつあることの他、就職先として企業・行政以外にNPOも視野に入れる学生が出現しつつあることが窺える。

未来を担う若者が、「先駆的」で「多様性」「専門性」の豊かなNPOという組織で働く経験は、「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を養うきっかけにもなるものであり、本制度は発足以来、各方面から注目されている。

「第4期(2001年度)日産NPOラーニング奨学金制度」の概要は次の通り。


【第4期(2001年度)日産NPOラーニング奨学金制度】

1.実施形態        (主催)日産自動車株式会社、(協力)日本NPOセンター

2.対  象          大学もしくは大学院に在籍している学生

3.受入団体

<関東14団体>
エイブル・アート・ジャパン、環境パートナーシップオフィス/地球環境パートナーシッププラザ、企業メセナ協議会、さわやか福祉財団、児童育成協会(こどもの城)、ジャパン・プラットフォーム、シャプラニール=市民による海外協力の会、シャンティ国際ボランティア会(SVA)、東京子ども図書館、日本NPOセンター、日本国際交流センター(JCIE)、日本生態系協会、日本ナショナル・トラスト協会、まちづくり情報センター・かながわ(アリスセンター)

<関西3団体>
大阪ボランティア協会、神戸定住外国人支援センター、市民活動センター神戸

(計17団体)

4.募集期間          2001年3月21日〜2001年4月20日

5.活動期間          2001年6月〜2002年2月
                          (最長9ヶ月間。但し、プログラムによって活動期間は異なる。)

6.募集結果

<応募数> 112名
                          (東京・埼玉・大阪・兵庫等の45大学の大学生及び大学院生)

<奨学生> 19名

 以 上