広 報 第 58 号 平成10年11月16日
“様々な生活シーンにフィットする5ナンバーミニバン” 「プレーリーリバティ」を新発売
日産自動車では、“Creative Life Fit Vehicle”をコンセプトに開発したミニバン「プレーリーリバティ」を、11月16日より全国一斉に発売する。
リバティ(LIBERTY):英語で自由、気ままという意味。家族や仲間とともに、自由気ままに行動できるクルマとしてネーミングした。
「プレーリー」は、1982年に誕生以来、クルマ本来の基本性能に、「高い居住性」と「使い勝手の良さ」をコンパクトにまとめたミニバンとして、ユーティリティ市場を開拓してきた。 今回のフルモデルチェンジでは、愛称を新たに「リバティ」とし、「様々な生活シーンにフィットする、“Creative Life Fit Vehicle”」をコンセプトに、運転しやすく使い勝手の良いコンパクトなボディと、快適なキャビンを特長とする5ナンバーミニバンを目指した。 「リバティ」は、コンパクトなボディを活かし、最小回転半径が5.3m(2WD車)という、Mクラスセダン並の優れた取り回し性能を実現している。また、スライドドアを両側に設定するとともに、シル段差のないフラットなフロアにより、誰もが楽に乗り降りのできる優れた乗降性を確保している。 また、コラムシフトの採用による前後左右ウォークスルー、多彩なシートアレンジメント、豊富な収納スペースなどにより、ゆとりの空間を実現するとともに、ワンタッチで跳ね上げができるサードシートクッションによって荷室の大きさを変化させることのできるフレキシブルなラゲッジルームや、狭い場所でも楽に荷物の出し入れができるバックドアガラスハッチの採用など、高い機能性と実用性を追求している。さらに、換気ファンを設定し(X、L-Cパック、ハイウェイスターに標準装備)、車室内のにおいや汚れた空気を換気し、清潔で快適な室内が保てるようにしている。
環境面では、無段変速機 HYPER CVTの採用により、従来型車に対して、約20%の燃費向上を図るとともに、排出ガス値を現行規制値の1/10レベルに低減したLEV(Low Emission Vehicle)仕様の設定などを行った(2WD全車)。 また、安全面については、世界トップレベルの衝突安全性能を実現した「ゾーンボディ」に加え、万一、追突された時にヘッドレストを前上方に移動させ、頭部の過度な後傾を防ぎ、首への負担を軽減する「運転席・助手席アクティブヘッドレスト」※①を採用している。さらに、より安心な制動力を発揮する「ABS+ブレーキアシスト+EBD」※②、デュアルエアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグシステム)※③、頭部保護機能も持つサイドエアバッグ(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム)※④などを装備し、高い安全性を実現した。 ※①運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステムとセットオプション ②ブレーキアシストは全車標準装備/EBDは2WD全車標準装備 ③全車標準装備 ④全車オプション
なお、「リバティ」の価格については、従来型車に対し大幅に抑えた、大変お求め易い設定とした。
また、日産自動車では、偶然の事故による車両修理費用並びに付帯費用(代車費用・けん引費用等)の一部を、購入販売会社で修理した場合に、1回に限り最大5万円まで保証する「なおしちゃうゾウ保証」を設定した。本保証は*99年3月までの期間限定で、期間中に「リバティ」をご購入いただいた全てのユーザーが対象となる。 さらに、日産自動車の関連会社である(株)日産クレジット(本社:東京都港区、社長:平尾達也)は、「リバティ」の発売にあわせ、同車を対象とした残価据置型クレジット「ビッグバリュークレジット」を設定し、全国のモーター系販売会社で導入する。(一部未導入の販売会社あり)
<販売目標台数> 4,000台/月
<取扱い販売会社> モーター系各販売会社
<発表展示会> 11月21日(土)、22日(日)、23日(月)
<車両概要> 1.運転しやすく使い勝手の良いコンパクトな5ナンバーボディ ・コンパクトな5ナンバーボディにより、最小回転半径5.3m(2WD車)と、クラストップの優れた小回り性能を確保した。 ・フロアからヒップポイントまでの高さ(ヒール段差)325mm、シートスライド量228mm、ステアリング傾斜角30度と、セダンから乗り換えても異和感のないドライビングポジションとした。 ・スライドドアの開口幅を従来型車から50mm広げた650mmとするとともに、シル段差のないフラットなフロア、握りやすい大型乗降グリップなどにより、誰もが楽に乗り降りができるようにした。 ・多機能で見やすいファインビジョンデジタルメーター(燃料計拡大表示、オイル交換時期表示機能付)※①、車庫入れ、駐車の際に障害物との接近度合いを把握できるバックビューモニター(車幅/距離表示機能付)※②やコーナー&バックソナー※③など、運転をサポートする便利な装備を設定した。 ※①全車標準装備 ※②Bを除く全車にナビゲーションシステムとセットオプション ※③X、 L-Cパックに標準装備/ハイウェイスターにスライドドアオートクロージャーとセットオプション
2.くつろぎと楽しさを提供する快適キャビン&ラゲッジスペース ・コラムシフトを採用し、前後左右のウォークスルーを実現した。 ・乗車人数や荷物の種類、利用目的などに応じて選択できる、多彩なシートアレンジメントを可能とした。 ・ワンタッチで、クッションの跳ね上げが可能なサードシートにより、「7座席+荷室133リッター※①」、「5座席(セカンドシートロングスライド)+荷室365リッター※①」、「5座席+荷室474リッター(最大)※①」とフレキシブルに変化する3種類のラゲッジルームを実現した。 ・バックドアにガラスハッチを採用し、駐車時に車両の後方が狭い場合でも荷物の出し入れが簡単に出来るようにした。 ・換気ファン※②を設定し、車室内のにおいや汚れた空気を換気し、清潔で快適な車室内が保てるようにした。 ※①VDA方式による ※② X、L-Cパック、ハイウェイスターに標準装備
3.スムーズな加速と快適な乗り心地 ・爽快な加速フィーリングと実用域での豊かなトルクを持つ「SR20DE」エンジンを採用し、上質で軽快な走りを実現した。 ・2WD全車に、ミニバンとしては初めて、無段変速機 ハイパー HYPER CVTを採用し、変速ショックのないスムーズで力強い加速を可能とした。また、HYPER CVTには低速ロックアップ付トルクコンバーター「E-Flow」を採用し、坂道発進や車庫入れなどの微低速運転時の運転操作性向上に加え、発進加速性能や燃費の向上を図った。 ・リヤマルチリンクサスペンションの採用により、より高い操縦安定性と快適な乗り心地を実現した。
4.環境への配慮 ・2WD 全車に無段変速機 HYPER CVTを搭載し、10・15モードで、従来型車に対し、約20%燃費を向上させた。 ・2WD全車を、10・15モードでの排出ガス値を現行規制値の1/10レベルに低減したLEV(Low Emission Vehicle)仕様とし、よりクリーンな排気を実現した。LEV仕様は七都県市低公害車指定制度および京阪神6府県市低NOx車指定制度等の排出ガス基準をクリアしている。また、国の「物品等の環境負荷の少ない仕様、材質等に関する推奨リスト」のガイドラインもクリアしている。 「リバティ」LEV 排出ガス値(10・15モード) (単位:g/km) ・リサイクル性の向上にも積極的に取り組み、リサイクル可能率※90%を達成した。 ・水質保全、鉛の使用削減など、様々な環境対応に積極的に取り組んだ。 ※日産独自の算出基準による(重量ベース)
5.高い安全性 日産自動車では、「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」、「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」、「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」の3つの砦からなる「トリプルセーフティ(安全の3つの砦)」という安全思想を基に、さらなる安全性の向上を目指したクルマづくりを行っている。今回の「リバティ」でも、この「トリプルセーフティ」の思想に基づき、多くの安全技術を採用し、最高水準の安全性を実現している。
■安全採用項目一覧 ●「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」 ・最適配光C.S.Rハロゲンヘッドランプ ・バックビューモニター(車幅/距離表示機能付) ・ロングライフ撥水ガラス(フロントドアガラス) など ●「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」 ・ABS(アンチロックブレーキシステム) ・ブレーキアシスト ・EBD(電子制御制動力配分システム) など ●「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」 ・「ゾーンボディ」 ・運転席・助手席アクティブヘッドレスト ・デュアルエアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグシステム) ・頭部保護機能も持つサイドエアバッグ(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム) ・前席ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト ・チャイルドシート固定機構付シートベルト(セカンド左右2席) ・耐水タイプのパワーウインドウスイッチ など
(了)
日産自動車の関連会社である(株)オーテックジャパン(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長:相部剛)は、今回の「リバティ」の発売にあわせて、ライフケアビークル※「リバティ アンシャンテ」を設定し、*99年1月29日より全国一斉に発売する。 「リバティ アンシャンテ」は、高齢の方、下肢に障害をお持ちの方など、車への乗り降りに不自由を感じている方のための車両で、助手席側のドアの開口角度を65度から72度に広げるとともに、外側に95度回転(手動)、スライド(手動)し、シート座面が地上から450mmの位置まで電動で降りてくる「助手席スライドアップシート」を装備した。このシートにより、乗り込む際の姿勢からくる体の負担や、介護者の腰にかかる負担を軽減することができる。 ※ライフケアビークル:日産自動車グループでは、生活のいろいろなシーンでお役に立ちたいとの意味を込めて、福祉車両を「ライフケアビークル」LV(Life care vehicle)と呼んでいます。
(了)
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