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東風汽車有限公司、中期事業計画を発表

−2007年末までに売上と営業利益を倍増させる「プラン23 (プラン・ツー・キュービック)」−
東風汽車有限公司、中期事業計画を発表

本リリースは11月24日北京時間10:00に発表されたプレスリリースの和訳です。

2003年11月24日

 

 

 

 

 

 

 

東風汽車有限公司(本社:湖北省武漢市、総裁兼CEO:中村克己)は、本日、同社の4ヶ年事業計画(2004〜2007年)、「プラン23(プラン・ツー・キュービック)」を発表した。このプランを通じ、東風汽車有限公司では、現在の販売台数と売上高の倍増を目指すとともに、2桁台の営業利益率達成と、日産自動車と東風汽車公司(東風グループの統括会社)、両社の専門性を生かした、独自かつ高い競争力の確立を目指す。

「今回発表した東風汽車の4ヵ年事業計画はグローバルおよび中国経済と中国自動車産業構造の動向を背景に、新会社の豊富な資源を活用して策定されたものである。」と苗董事長は語った。

また、中村総裁は、「東風汽車有限公司は価値を創造し、高収益の成長を目指す、グローバルで競争力のある自動車メーカーとして設立された。東風汽車有限公司は、日産と東風の両社の経験を相互補完的に享受できる、総合的なフルラインアップメーカーとなるだろう」と語った。

東風汽車有限公司の中期事業計画は、主に次の3つの要素が柱となっている。「力強い成長」、「オペレーションの質的向上」、そして「学ぶ組織」である。

東風汽車有限公司の販売台数は、2003年の30万台から、2007年には62万台に増加すると見込まれている。1つ目の柱である「力強い成長」は、競争力のある新製品の投入とモデルチェンジ、研究開発力の強化、販売とサービスの質の向上によってもたらされる。トラックについては、今後4年間でマイナーチェンジ、フルモデルチェンジを含めた一連の商品刷新が予定されている。また日産ディーゼル、ボルボのルノー・トラック部門との間で、技術協力契約が結ばれ、新型トラックのキャビンや大型エンジンの開発といった商品力強化を目指す。

日産ブランドの乗用車については今年7月に発売された「サニー(陽光)」を含め、2006年までに6車種が中国で発売される。

2つ目の柱である「オペレーションの質的向上」は、バリューチェーン全体を通してコスト競争力を高め、品質を向上することにより実現できる。例えば、

東風汽車有限公司全体の運営にかかわる購買の集中化、および現地調達の拡大を含んだ商用車、乗用車の購買コスト管理を推進する。

東風汽車有限公司のあらゆる生産拠点において、生産工程の改善や、生産性向上、品質向上への取り組みを行なう。既存の生産拠点では、大幅な合理化や稼働率の向上が予定されている。従業員数は、この事業計画が対象とする4年間は安定して推移する見込みである。

3つ目の柱である「学ぶ組織」は、会社規模でのグローバル・マネジメント・プラクティスの実施に結びついている。人事制度も、研修の増加や業績ベースの評価、報酬などに対応できるよう強化される。技術的専門知識やベスト・プラクティスを交換することが、能力の向上につながり、ひいては東風汽車有限公司全体の業績向上につながる。

中村総裁は、「我々が前進するにあたっては、全ての従業員が最高のパフォーマンスを発揮できるようにしなければならない。私は、全社員がこのチャンスを活用し、東風汽車有限公司をワールドクラスの競争力ある自動車メーカーにして欲しいと願っている」と語った。

東風汽車有限公司は、2003年7月1日に操業を開始した。今年下半期の売上は、170億人民元(約2,240億日本円、約20億米ドル)、営業利益率は8%と見込まれている。

事業計画の最終年度に当たる2007年には、総売上高は800億人民元(約1兆540億日本円、約96億米ドル)に上ると見られる。これは、2003年実績の2倍以上に相当する。営業利益は、80億人民元(約1,050億日本円、約10億米ドル)であり、売上高の10%である。

東風汽車有限公司は日産自動車と東風汽車公司による包括的、戦略的な提携の結果として設立された。新会社の登録資本金は、各々50%の出資により、総額で167億人民元(約2,200億日本円、約20億米ドル)となる。東風汽車公司はその子会社、関連企業の株式を含む既存の資産を段階的に新会社へ拠出し、日産自動車は東風汽車公司の現物出資に応じ、キャッシュで出資をおこなう。東風汽車有限公司は、トラック、バス、軽商用車、乗用車など、東風汽車公司における主要な既存の自動車事業や自動車関連業務を引き継いでいる。