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完成検査時の排出ガス測定に関する不適切な行為について

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は、昨年9月に発覚した完成検査に係る不適切取扱いに関する一連の問題以降、3月26日の大臣名の業務改善指示を踏まえて、事業のあらゆる面において、法令遵守の状況について自主点検を行ってまいりました。その一環として、完成検査時の燃費・排出ガスの測定に関する調査の中で、日産自動車九州以外の国内全車両製造工場において製造された車両について、一部の排出ガス・燃費測定試験において以下の不適切な行為があったことを把握いたしました。
(1)試験環境を逸脱した排出ガス・燃費測定試験を行っていた
(2)測定値を書き換えて、検査報告書を作成していた
これに伴い、当社が確認した事実並びに現在までの調査結果を本日、国土交通省にご報告いたしました。なお、昨年9月に発覚した一連の完成検査問題では、関係者の皆さまには多大なご迷惑とご心配をおかけいたしました。再発防止に向けた取り組みを進めている中で、このような事案が発見されたことに対し、深くお詫び申し上げます。

上記判明した事実につきまして、現在、その原因や行為に至った背景を含め、徹底した調査を進めております。本件の原因究明を中心とした調査につきましては、西村あさひ法律事務所に依頼しています。今後その結果をもとに適正な再発防止策を講じてまいります。

なお、信頼性の認められるログデータを再検証した結果、GT-Rを除き、その他すべての車種において、保安基準の適合性に加え、型式としての排出ガスの平均値が諸元値を担保できていることを確認しました。また、燃費についても同様に再検証し、すべての抜取検査対象車種が、燃費の諸元値を担保できていることを確認しました。従って、カタログ等で公表している燃費の数値に誤りはありません。

今回の事案は、社内での自主点検の過程の中で判明したものですが、引き続き、法規・法令遵守に関する仕組み・体制・プロセスの総点検を全社的な活動として徹底的に行ってまいります。当社といたしましては、法令遵守の徹底を重要な経営課題として捉え、問題が発生した場合には適切な処置を講じ、あらゆる業務における法令遵守・コンプライアンス意識の醸成・徹底を図っていく決意です。

添付資料; 排出ガス測定に関する不適切行為の概要
  国土交通省への報告書「日産栃木・追浜、日産車体湘南・九州・オートワークス京都工場におけるCOP排気・燃費抜取検査データについてのご報告」全体台数表

 

以上