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グレゴワール・ド・メビウスの日産ピックアップ、総合2位を堅守イザベル・パティシエはT1クラス2位に

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10月14日 第4レグ: モリーブ〜モリーブ(3回目) 255km

FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ第6戦「UAEデザートチャレンジ」は10月14日、レグ4が行われた。前日のステージよりも100km近く短いSSとなったこの日を、日産勢はアクシデントなしで乗り切った。日産ピックアップのグレゴワール・ド・メビウスはリスクを避け、総合2位の座を堅守。日産パスファインダーのイザベル・パティシエは、T1(市販車無改造)クラス2位を獲得した。

モリーブの周辺を回る3回目、255kmのループでは、総合順位に大きな変動は起こらなかった。総合首位の増岡浩(三菱)がリードを広げて勝利に向かっていったが、ド・メビウスは、ライバルを捕まえるためのリスクは負わず、慎重なペースを保ち確実に2位の座を固めていった。

ド・メビウスは、「SSはそれほど長くはなかったが、かなり難しかった。非常にミスをしやすい6-7kmほどのセクションがあった。窪地にはまりそうになりかけた時も、いいペースで走り続けていた。ただ穴を避けるために、右に左にハンドルを切らなくてはならなかった。本当に危なかった。また、タイヤの空気が抜けて、停車したこともあった。このラリーでは、ダカールに備えるために、スタートからずっと空気圧自動調整システムは使わないと決めていた。ダカールと同じ状況を試すことができて、よかったよ。マシンは、少しミスファイアも起こったが、水温ゲージがオフになった時に発生するようだった。特に深刻なトラブルではない。今日はダカール並みのペースで走行したが、三菱はもっと速いペースで走ることを選んだ。ドバイまではリエゾンで戻るため、このラリーの競技はもう終了同然。でも、きっちりドバイに戻らなくてはならないし、お祝いの前に表彰台に乗らないとね」と慎重にコメントした。

ジャッキー・デュボワも笑顔を見せながら、「終日、増岡をキャッチできればいいなとは思っていたが、この2位も充分な結果だ。明日はパーティが待っている」と語った。

この4日間、様々な景色の中を駆け抜けたイザベル・パティシエとベルナール・イリッソーは砂丘と砂にまみれながらの完走に、「ある窪地でスタックして、抜け出すのに1時間近くかかったわ。面白いことに、ここでスタックしたのは私たちが最初だったけど、すぐに仲間が増えた。1台後にまた1台、マシンが来ては、次々に私たちの隣に並んでいった。この、途方もなくソフトな砂から抜け出すために、誰もが隣に手を貸したわ。ショベルと板のお祭りといったところね。このストップに加えて、下りではかなりハードに着地したわ。暑さはこれまで以上に厳しかった。昨日と同様、私たちは、エンジン水温から目が離せなかったわ。このラリーは、ダカールに向けて、いい事前準備になったわ。ただ、ちょっと変化が少ないくらい。この4日間は、砂、砂、また砂と砂ばかりだったもの。明日はドバイに到着。T1の世界タイトルに向けて、また気持ちを引き締め直すわ」と喜びを表した。

明日、参加者たちは、リエゾンでドバイに戻り、表彰式を迎える。しかし、フィニッシュにたどり着くまでは、どんなささいなトラブルも逃さないよう、細心の注意が必要だ。

主な順位は以下のとおり。

第4レグ結果 モリーブ〜モリーブ(2回目)(255km)

順位

ドライバー

マシン

タイム

1

増岡/シュルツ

三菱パジェロ Evo2

2:52.56

2

ペテランセル/コトレ

三菱パジェロ Evo3

2:53.41

ド・メビウス/デュボワ

日産ピックアップ

3:00.26

4

クラインシュミット/ポンス

VW トアレグ

3:01.27

5

アル・ムタウェイ/ゲーネック

BMW X5

3:04.46

パティシエ/イリスー

日産パスファインダー

4:36.08

総合順位 (第4レグ終了後)

順位

ドライバー

マシン

タイム

1

増岡/シュルツ

三菱パジェロ Evo2

14:05.57

ド・メビウス/デュボワ

日産ピックアップ

14:19.11

3

アル・ムタウェイ/ゲーネック

BMW X5

14:50.32

4

カンクネン/レポ

VW トアレグ

15:39.44

パティシエ/イリスー

日産パスファインダー

23:34.29

以 上