日産自動車の関係会社、トランステクノロジーとジャトコが合併に合意

平成11年8月3日

日産自動車株式会社
トランステクノロジー株式会社
ジャトコ株式会社

日産自動車の関係会社、トランステクノロジーとジャトコが合併に合意


 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:塙 義一)の関係会社であるトランステクノロジー株式会社(本社:静岡県富士市吉原宝町 社長:石橋 清)とジャトコ株式会社(本社:静岡県富士市今泉 社長:佐々木健一)は、本日、本年10月1日を目処に合併することで基本合意した。

  トランステクノロジー(株)は、日産自動車(株)の富士工場及び自動変速機(以下「A/T」)無段変速機(以下「CVT」)開発部門が本年6月に分離・独立し、7月1日に営業を開始したもので、A/T・CVTの商品開発及びFF車用A/T・CVTの生産を行っている。同社は日産グループ内におけるA/Tの開発・生産面での効率化を図ること、及びグローバルに販路を拡大するなどの事業再編・強化の中軸となることを目的に設立された。

 一方、ジャトコ(株)は、1970年にA/Tの製造・販売を目的に設立された、国内外の自動車メーカー各社へのA/Tユニット販売で成長している、A/Tの開発から販売を行うシステムサプライヤーである。

 今後のA/Tは環境問題対応に伴う燃費向上のための新技術として、CVTやA/T多段化等の技術開発・製品化が進行して行く見込みである。また、A/T需要は、欧州でのA/T搭載比率の向上、国内での軽自動車A/T比率の向上、またアジア市場での自動車需要の回復とA/T搭載比率の向上により、2005年時点で、現状に対してグローバル市場で年間300~400万台規模の拡大が見込まれる。

 こうした状況下、将来の環境対応に向けた新たな高機能駆動ユニットの開発を加速しながら、グローバルに販路を拡大するためには、開発・生産技術力のさらなる効率化と機動力を高める体制を取ることが必要との認識が3社で一致。トランステクノロジー(株)の持つ開発・生産技術力と、ジャトコ(株)の開発・生産・販売力を一つにすべく、今回の合併となったものである。合併新会社は、今後のA/T需要の高まりを大きなビジネスチャンスと捉えて、積極的に外販を拡大して行く考えである。


合併後の新会社の概要は以下の通り。

・ 存続会社:トランステクノロジー株式会社
・ 合併後の商号:ジヤトコ・トランステクノロジー株式会社
・ 主な事業内容:変速機及び自動車部品の開発・製造・販売
・ 合併後の本店所在地:静岡県富士市吉原宝町1番1号
・ 合併後の資本金:299億円
・ 合併後の従業員数:約6,500人
・ 合併後の経営体制: 会長 佐々木健一(ジャトコ(株)社長)
社長 石橋 清 (トランステクノロジー(株)社長)

 

 

以上