ルノー・日産アライアンス、ジェンダーダイバーシティを加速

  • 女性従業員の割合、特に女性管理職比率は年々増加
  • ルノーはグローバルにおける重要職務の22%が女性。日産の女性管理職比率は日本の製造業平均の3倍以上
  • ルノーと日産は、より多くの女性購入層の獲得を目指し、女性の採用、雇用、昇級における新プログラムを開始。

ルノー・日産アライアンスは13日、ジェンダーギャップの縮小を目指し、引き続き前進していくと発表しました。アライアンスは、数多くの取り組みをグローバルで実施していますが、特に日産のホームマーケットである日本では、女性の採用、雇用、昇級に力を入れています。

ルノーおよび日産両社における女性従業員比率は前年より増加し、特に管理職における女性従業員の割合が増加しました。

ルノーでは、最新のデータによると、グローバル全体での女性従業員の割合が18.4%を占め、2000年の10%、2013年の17.6%から増加しました。2014年のグローバルでの女性管理職比率は18.3%となり、2013年の17%から増加しました。また。同社のグローバルにおける2000近くに及ぶ重要な職務の内、女性の割合は22.2%となり、2013年の19.6%から増加しました。

またルノーは、女性の上級役員の割合においても業界トップレベルとなっています。エグゼクティブコミッティメンバー11名のうち2名が女性です。ムナ・セペリは、CEOオフィス上級副社長を務め、マリー=フランソワーズ・ダムザンは、人事担当上級副社長を務めています。ダムザンはまた、ルノー・日産ア ライアンス人事担当取締役も兼任しています。

ルノーは2016年までに、グローバルにおける女性従業員比率を、開発・技術分野で30%に、販売分野においては50%に引き上げることを目指すとともに、グローバルで重要な職務に就く女性の割合を25%まで引き上げることを目標としています。

日産では、2014年度のグローバル全体の管理職の11.7%を女性が占め、2013年度の10.6%から更に増加しました。日本においては、管理職の8.2%を女性が占めており、前年度の7.1%から増加しました。2004年度から5倍以上も増加しています。

日産は、日本の大手製造業平均の3倍以上となる女性管理職比率を維持し、国内市場における自動車業界のベンチマークとしての地位を維持し続けます。日産は2017年4月までに、女性管理職の割合を日本で10%、グローバル全体で14%に引き上げることを目標としています。

グローバルにおける男女格差縮小への新たな取り組み

アライアンスはグローバルで販売されるクルマの10台に1台を販売しています。ルノーと日産は、2014年、それぞれ女性の採用、雇用、昇級に焦点を当てた新たな取り組みを開始しました。

  • ルノーは、国連の支持声明書に署名し、長期的な成長の要である中南米地域において男女平等の推進を表明した初の自動車メーカーとなりました。 国連が目標に掲げる「女性のエンパワーメント原則」は、女性の人権を確保し、あらゆる産業分野の経済活動および企業の序列において、女性の更なる参加を促すものです。
  • ルノーは、アルジェリアのオラン工場で女性採用プログラムを開始しました。350名の新規雇用の内、40%が女性でした。これにより、ルノーのオラン工場は、男女平等を推進する業界トップの工場の一つとなりました。
  • ルノーは女性従業員向け社内支援・キャリアネットワーク「Women@Renault」を拡大しました。現在、主要市場(アルジェリア、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、フランス、インド、韓国、モロッコ、ルーマニア、ロシア、スペイン、トルコ)から4,500名以上もの女性従業員が参加しています。
  • ルノーは2014年、スペイン政府より「Label of Equality」を授与されました。これは同社の社内支援・キャリアネットワーク「Women@Renault」が評価されたものです。
  • 日産は、日本における女性管理職候補向けのメンタリングプログラムを導入しました。同プログラムは、部長層が、リーダーシップ、戦略、昇進における課題へのサポートを行うものです。
  • 日産は、若手女性エンジニア向けワークショップを開始しました。年に2回開催され、子供を持つ前にどのようにキャリアを築いていくか、アドバイスを行います。
  • 日産は、店舗の運営や従業員に女性を多く採用した「レディファースト認定店」を国内で拡大しています。東京郊外の府中にオープンした認定店は、スタイリッシュなデザインの店内に、授乳室や広々としたキッズスペースを完備し、女性のお客さまや初めてクルマを購入するお客さまに、より快適で手軽なクルマの購入をご体験いただけるようになっています。
    • 「レディファースト認定店」は、2015年の夏に日本国内で151店舗まで拡大しました。さらに、2016年末までに300店舗まで増やす予定です。また、海外市場での展開も検討しています。日産は同プロジェクトから得た経験を、その他の分野で応用することを検討していきます。
  • 日産はまた、女性販売員の割合も増やしています。2015年半ばには、日本国内の販売員の8.5%を女性が占め、2014年末の7%から増加しました。日産は2018年までに女性販売員比率を10%に引き上げることを目指しています。

「女性のためのフォーラム」でのメンタリングセッション

ルノーと日産は、毎年、女性が課題や障壁を克服し、経済におけるキャリア機会を捉えることを後押しするための国際会議、「女性のための経済・社会フォーラム」開催に先立ち、男女間格差とダイバーシティに関する最新状況を開示しています。今年のフォーラムは、10月14日から16日まで、フランスのドーヴィルで開催されます。

2006年からルノー・日産アライアンスが支援を行っているこの年次会議は、産業、学術、政治、社会における女性活躍の場の均等化を目指しています。

今年はルノー・日産アライアンスからグローバルで活躍する50名の女性従業員がフォーラムに参加します。また、アライアンスは、社内代表者全員を対象にした特別なメンタリングセッションを開催します。

また、今年のイベントには、ルノー・日産アライアンスから3名のスピーカーが登壇する予定です。

■ 10月14日:「世界をどのように活性化するか?」をテーマとした会議。ルノーCEOオフィス上級副社長ムナ セペリが登壇。
■ 10月15日:ルノー・日産アライアンス主催の「幸福とクルマ」をテーマとしたセッション。ルノーのカラー・素材担当スタジオチーフデザイナーのシドニー カンプランが登壇。
■ 10月16日:ルノー・日産アライアンス主催「社内ベンチャー制度の新モデル」をテーマとしたセッション。ルノーCSR担当副社長兼ルノー財団マネージングダイレクターであり、COP21のアライアンスリーダーを務めるクレール マルタンが登壇。

ルノー・ダイバーシティ・イニシアティブの詳細はこちら:
www.renault.com/en/groupe/developpement-durable/responsabilite-sociale-de-l-entreprise/pages/diversite.asp
日産・ダイバーシティ・イニシアティブの詳細はこちら:
www.nissan-global.com/EN/COMPANY/DIVERSITY

以 上