10月11日 第1レグ: アブダビ〜モリーブ 460km
FIA世界クロスカントリーラリー選手権第6戦「UAEデザートチャレンジ」は10月11日、本格的な競技スタートとなるレグ1が行われ、日産ラリーレイドチームのコリン・マクレーが3位でフィニッシュ。最初の砂漠越えを巧みにクリアしたスコットランド出身のマクレーが、マイナーなエンジントラブルに見舞われたものの見事なパフォーマンスを見せ上位をキープしている。マクレーとコ・ドライバー、ティナ・トルナーの2003年型ファクトリー仕様の日産ピックアップは快調で、2台目の日産ピックアップを駆るチームメイト、グレゴワール・ド・メビウスとの差も、わずか9秒だったアブ・ダビ−モリーブ間を走る406kmのステージは、UAEデザートチャレンジのコンペティターがその実力を存分に発揮する、最高の舞台となった。最初のSSに使用された351.70kmは比較的高速だったが、あちこちに難所が待ち受けており、数台のコンペティターがその餌食となった。特に陽が上がってからのスタートとなった中盤組が走行する頃には、路面の砂がさらにソフトとなり、コンディションをさらに複雑化させた。前日、暑さを気に掛けていたマクレーだったが、2番手スタートの恩恵を受けて、それほどの悪影響はなかった。唯一、エンジンのマイナートラブルにより、マクレーの日産ピックアップは5気筒での走行となった。
「初日としてはうまく行ったし、スタート直後にエンジントラブルが発生したものの、いいSSだった。ステージのほとんどが5気筒走行となったため、あいにく、次々と砂漠越えが現れる高速セクションでは、思うようなスピードが出せなかった。しかし、それでも一日を満喫した。暑さを心配していたが、スタートしてしまえば充分なペースを出せたので、それほど辛くはなかった」
この日のステージを終えて、マクレー/トルナー組は、ド・メビウス/デュボワ組に続く総合3位。トップ3に2台の日産が食い込む快進撃に、ジル・マルティノーとアンドレ・ドスードも、このステージの出来映えには満足だ。
明日は、モリーブ周辺を回る最初のループの走行となる。マシンは朝7時30分(現地時間)にスタートし、371kmのステージに挑む。さらに多くの砂が、コンペティター達を待ち受ける。
主な順位は以下のとおり。
第1レグ結果 アブダビ〜モリーブ(406km)
順位 |
ドライバー |
マシン |
タイム |
1 |
アル・ムタウェイ/ゲーネック |
BMW X5 |
3:22.39 |
|
ド・メビウス/デュボワ |
日産ピックアップ |
3:23.04 |
|
マクレー/トルナー |
日産ピックアップ |
3:23.13 |
4 |
カンクネン/レポ |
VW トアレグ |
3:28.59 |
5 |
クラインシュミット/ポンス |
VW トアレグ |
3:29.57 |
6 |
増岡/シュルツ |
三菱パジェロ Evo2 |
3:36.48 |
以 上