日産、新型車2車種と新型エンジンをスペインで生産


日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は本日、同社のスペインでの拠点である日産モトール・イベリカ会社(以下NMISA)に対し、四輪駆動SUV(スポーツユーティリティビークル)とピックアップトラックの新型車2車種および新型2.5リッターコモンレール式ディーゼルエンジン生産のため、4億ユーロの投資を行うと発表した。生産開始は2005年を予定している。

この2つの新型車はバルセロナのソナフランカ工場で生産される。これにより、日産の四輪駆動車ラインアップが強化され、欧州におけるこの市場での日産の競争力が更に高まることとなる。2車種合計の年間生産台数は80,000台を目標としている。

今回の投資は車両に加えてエンジン、ギアボックスも生産することによって、ソナフランカ工場を四輪駆動車および商用車生産の中核拠点として位置付けようという日産の戦略によるものである。併せて日産のスペインにおけるすべての研究開発活動もバルセロナに集約される予定である。

NMISAのマドリード近郊のクアトロビエントス工場で行われているエンジン組立については、今後3年間で徐々に縮小する予定である。ユーロIV規制の導入に伴い同工場で現在生産されている4種類のエンジンのうち、3種類の組立を段階的に中止し、日産あるいは他メーカーの新しいディーゼルエンジンに置き換えていく。新型2.5リッターコモンレール式ディーゼルエンジンの組立についても、2006年中頃にバルセロナ工場へ移管されるが、それまではクアトロビエントス工場で引き続き生産される

昨年、日産は欧州において、その欧州販売実績の80%にあたる383,000台の車両を生産した。スペインでは1983年から乗用車と小型トラックを含む商用車の生産を行っており、昨年の生産実績は85,000台であった。日産はスペインで現在6,000名の従業員を雇用しており、その事業は生産、研究開発、販売・マーケティング、部品、物流と多岐に亘っている。

以 上