日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、「スカイライン」をフルモデルチェンジし、11月20日より全国一斉に発売する。
スカイライン 350GT Type SP <オプション装着車> |
「SHIFT_passion」 スカイラインはときめきをシフトする
人々の心に新たなるときめく気持ちを呼び起こさせるスポーツセダンへ。
今回のフルモデルチェンジで12代目となる新型「スカイライン」の商品コンセプトは、「魅惑・洗練・高性能」。躍動感あふれるスポーティなエクステリアと、定評のあるFMパッケージを踏襲しながら、新世代FR−Lプラットフォームを採用し、FR車専用の新開発V6エンジンを搭載、吸排気システムやサスペンションなども一新した。また、高剛性・低振動ボディの実現により、運転して楽しい走りのよさと、同乗者も快適で安心できる乗り心地を実現している。
- 新型「スカイライン」の主な特長は以下の通り。
- ●躍動感あふれるスポーティなエクステリア
- ●運転の喜びを実現する高い走行性能
- ●走る楽しさを予感させる質が高く快適な室内空間
<販売目標台数> | 1,000台/月 |
<発表展示会> | 11月25日(土)、26日(日) 、12月2日(土)、3日(日) |
なお、「スカイラインクーペ」については、2007年秋にフルモデルチェンジを予定している。
新型「スカイライン」の車両概要は以下のとおり。
1.デザイ���
エクステリア
躍動感あふれるスポーティさを表現するため、V35型「スカイライン」より全高を20mm下げ、全幅を20mm拡大することで、ロー&ワイドなプロポーションとした。そして、4隅に配置した大径タイヤと、後輪に重心のかかった踏ん張り感があるスタンスによって、走りの良さとFR車らしさを表現している。
- ロングノーズ、後退させたAピラー、前傾したルーフライン、リヤホイールへ向かってカーブするキャラクターラインによって、後輪駆動感とダイナミックな動きを表現。
- ヘッドランプの内側まで強く絞り込んだ特長的なフロントフェンダーのラインと、抑揚のあるフード、フロントフェンダーの面構成で、高性能感を表現。
- 彫刻的な輝きを持つフロントグリルと、精悍な表情のヘッドランプ。
- シャープに突き出すスポイラー形状のトランクと、Lシェイプテールランプ内で光るLEDの丸型4灯。
- パフォーマンスを予感させる左右のエキゾーストフィニッシャー。
- スポーツグレード専用のフロントバンパーとサイドシルスポイラー。
- 3つの新色(ストラフィアブルー、ブレードシルバー、クレムゾンレッド)を加えた7色のボディカラー。
インテリア
走る楽しさを予感させる、囲まれ感のあるスポーティな運転席周りと、スムースな流れに囲まれて居心地の良い助手席空間を調和。また、室内はクラストップレベルの広さを確保し、居心地の良い空間とした。
- ダブルウエーブの流れを基調とするインスト上面の流れと、縦基調で優雅に流れるセンタークラスターのコンビネーションで、高品質で快適な空間を表現。
- 街乗りはもちろん、ロングツーリングでも疲れないサポート感、クッション性を備えたフロントシート。
- 温かみのある和紙調柄テクスチュアの本アルミと、高級家具にも使用される素材(ビュバンガ)を使った本木目の加飾。(本木目加飾はメーカーオプション)
- 手縫い巻き本革に、握り心地のよい平行ステッチのステアリング。(ファイングリップタイプ)
- シャープなアルミ加飾で引き締めた、握り心地のよい形状のシフトノブ。
- 質感と操作性に配慮したスイッチ類。
- 5種類のインテリアカラーコーディネーションにより、幅広い世界観を提供。
2. 運転の喜びを実現する高い走行性能
高性能な走りを生み出す新世代のFR-Lプラットフォームにより、楽しくて気持ちが良く、しなやかで安心できる走行性能を実現。プラットフォーム一新の3つの目的とそれぞれを達成する要素アイテムは以下の通り。
大幅な動力性能アップへの対応
将来的な動力性能アップにも対応できる構造&レイアウトとした。
- FR車専用の新V6エンジンVQ35HR/VQ25HRを搭載。レブリミット7500rpmまで軽く滑らかに吹け上がり、高出力でレスポンスが良いだけでなく、環境、低燃費にも配慮。
- 左右完全対称吸排気システムを採用し、濁り音のないクリアで心地よいエンジンサウンドを実現。
- 5速ATは、新型エンジンを操る楽しさをよりダイレクトに感じられるアダプティブシフトコントロールによる制御に、更にスポーティな走りを選択できるDSモードを新設定。また、シンクロレブコントロールを採用。
- 軽くて剛性の高いマグネシウム製パドルシフト(Type SP、Type Sに標準装備)を採用。ATシフトレバーを操作することなく、パドルシフトの操作のみでマニュアルシフトモードに移行できる制御を採用。
走りの良さと快適な乗り心地の高次元での両立
街中で快適に運転できる“きびきび感と乗り心地の良さ”、高速道路で安心できる“しっかりしなやかな走り”
そして山道でも気持ちよい“コントロールのしやすさ”を高次元でバランスさせた。
- 高剛性・低振動ボディは、車体全体のねじり剛性、車体のフロント部分の横曲げ剛性、さらには車体リヤ横曲げ剛性を、重量を増さずに向上。また、高度な解析技術によって、サスペンションの振動特性や取り付け部位と車体の振動特性をコントロールし、路面からの入力に対して振動しにくい車両を実現。
- 新開発のダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション、マルチリンク式リヤサスペンションは、部品構造の合理化、アルミ高強度材の採用、各ブッシュ構造の見直しにより、高剛性と軽量化を両立。横剛性とキャンバー剛性が向上したことで、思った通りにクルマが動く「応答性」と高い「スタビリティ」を実現。
- 「フーガ」から採用のデュアルフローパスショックアブソーバーは、前内輪の減衰力を増加させることでロール挙動を抑え、路面からの入力に対しては大ストロークでの後輪減衰力を増加させることで接地荷重変化を抑制。
- 日産独自の、世界初のシステムである4輪アクティブステア(4WAS)を採用。ステアリング操作に対する前後のタイヤの切れ角を車速に応じて調整することで、低中速では思い通りの、高速では安定し滑らかで無駄のない走りを実現。(Type SP、Type Sにメーカーオプション)
- V35型「スカイライン」に対してタイヤを大径化し、高い走行性能に対応すべく、グリップ力、走行安定性、応答性を向上。Type SP、 Type Sは前後異サイズのタイヤを装着。
- 低速度域から高速度域まで扱いやすく、かつ剛性感があって安心できるブレーキフィーリング。
- 停車時にはとり回しが容易で、中速から高速にかけては軽快感としっかり感を両立させる、車速感応式油圧パワーステアリングを採用。人間の知覚機能に着目した開発を行い、より自然に車両の動きを感じ取ることのできる正確なハンドリングを実現。
- 4WDシステムは、「フーガ」などでも採用のアテーサE-TSシステム。
安全・環境要件に対応
- 自車の保護性能の向上と相手車両への加害性の低減を両立し、生存空間をしっかり確保するコンパティビリティ対応の高強度安全ボディ(ゾーンボディ)。
- 万一の歩行者との衝突時に、頭部や脚部への傷害を緩和する歩行者傷害軽減ボディ構造。
- 全車が平成17 年排出ガス規制値より、NOx、NMHCの排出量を75%低減し、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」*1認定を取得。
- *1:
- 2000年4月より国土交通省が、一般消費者の選択を通じ、排出ガス低減性能の高い自動車の普及を促進するために開始した低排出ガス車認定制度。2003年9月に「平成17年排出ガス規制(新長期規制)」が制定されたことを受け、同年10月に制度が改訂され、NOxおよびNMHCの排出量の低減レベルが基準より50%低減した「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(U-LEV)」と75%低減した「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」の2種類が設定された。
- *その他の主な安全、環境対応技術は次頁に記載。
3.走る楽しさを予感させる質が高く快適な室内空間
上質でスポーティなインテリアと広い室内を実現、乗る方すべてが快適なドライブを楽しめる空間とした。
- ロングツーリングでも疲れにくい心地よいサポート感のフロントシート。
- 和紙調柄テクスチュアの本アルミフィニッシャーや高級家具にも使用される素材(ビュバンガ)を使った本木目加飾、平行ステッチを採用した本革巻きステアリングなど、質の高い装備を持つインテリア。
- 着座位置をV35型「スカイライン」に対し、27mm下げ、スポーティな乗車姿勢にしながらも、シートやステアリングの調整幅を拡大。また、クラストップレベルのヘッドルームと、後席スペースを確保。
- 付属する2つのインテリジェントキーに、特定のドライバーに合わせたステアリング、シート、ドアミラーの位置を記憶させる「パーソナルドライビングポジションメモリーシステム」を採用。乗降時にステアリングとシートが後退する自動復帰機能付き。(Type SP、Type Pに標準装備)
- ドライバーがシート位置を動かすと、自動的に連動してステアリング位置とドアミラー角度を調整する「運転席ステアリング/ドアミラー自動調整システム」。(Type SP、Type Pに標準装備)
- 最速ルートの提供や分かりやすい道案内など、操作性やグラフィックを改善するとともに、Bluetooth(R) *2ハンズフリー機能を搭載し、さらに音楽データの録音・再生機能やDVDビデオ再生機能も追加し、使いやすく機能が向上したカーウイングス対応TV/ナビゲーションシステム(HDD方式)。(メーカーオプション)
- バーブラウン24bit D/Aコンバーターをヘッドユニットに内蔵するBOSEサウンドシステムをオプション設定。新開発スピーカーシステムを専用設計。
- エンジンスイッチをプッシュするだけでエンジンが始動するプッシュエンジンスターター。
*2:BluetoothおよびBluetoothロゴは米国Bluetooth SIG, Incの登録商標です。
<その他の主な安全、環境対応技術>
- インテリジェントクルーズコントロール(低速追従機能付) (メーカーオプション)
- アクティブAFS (メーカーオプション)
- サイドブラインドモニター (メーカーオプション)、バックビューモニター (メーカーオプション)
- インテリジェントブレーキアシスト (メーカーオプション)
- 前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルト (メーカーオプション)
- VDC(ビークルダイナミクスコントロール) (250GT、250GT FOURを除き、標準装備)
- 運転席・助手席SRSエアバッグシステム
- 運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム (メーカーオプション)、SRSカーテンエアバッグシステム(メーカーオプション)
- 可変容量コンプレッサーの高機能化や吸排気CVTCの採用、ロックアップ領域の拡大などにより、2.5L(2WD)車では「平成22年度燃費基準+5%達成車」をクリア。
- 車室内VOC *3を低減。 *3:Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)
<全国希望小売価格(消費税込み)>
(単位:円)
駆動 | グレード | エンジン | ミッション | 価格 |
2WD | 350GT Type SP | VQ35HR | 5M-ATx | ☆ 3,801,000 |
350GT Type P | 3,591,000 | |||
350GT Type S | 3,486,000 | |||
250GT Type P | VQ25HR | 3,318,000 | ||
250GT Type V | 3,003,000 | |||
250GT | 2,793,000 | |||
4WD | 250GT FOUR Type P | 3,591,000 | ||
250GT FOUR Type V | 3,276,000 | |||
250GT FOUR | 3,066,000 |
☆掲載写真車種
5M-ATx:マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチック
以 上