日産自動車旧村山工場の土壌調査結果(中間)について

 

 

 

 

 

 

 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴ−ン)は、本年4月、旧村山工場の環境調査実施についての中間報告をまとめ、今後、工場敷地全域を網羅する約350地点、1750箇所において揮発性有機化合物、重金属、ダイオキシン類等延べ19物質に関する本格的な調査を実施し、調査結果と汚染土壌処理計画を今秋までにまとめ、最終報告をする旨発表した。

 同調査は現在、行政当局とも連携し当初予定通り進んでいるが、本年4月に発表した中間報告以降に実施した調査の内、ダイオキシン類について、環境基準を上回る汚染が検出されたため、その特殊性を考慮し、速やかにその中間結果を行政当局に報告した。

 尚、ダイオキシン類が環境基準を超えて検出された箇所は、95年まで使用していた焼却設備周辺約30m付近までに汚染範囲が限定されていることから、工場外部への影響はないものと判断している。また、結果が判明した汚染箇所の土壌については、防水シ−トで覆うとともにシ−トを固定し、大気への飛散及び雨水への流出がないように処置を既に実施している。

 また、ダイオキシン類の調査は、深さ方向等の詳細調査を継続中であり、その調査結果は、揮発性化合物・重金属類の最終結果報告及び土壌処理計画と併せて本年秋に報告する予定である。

<ダイオキシン類の調査結果>
(1)土壌の表層(一次)調査結果:廃棄物焼却炉跡地の表層土壌についての環境省の調査指針に基づく範囲確定調査(5地点混合方式)を実施した結果、最大で土壌環境基準(1000pg-TEQ/g)の19倍のダイオキシン類が検出。
(2)焼却設備跡地周辺の表層土壌の調査結果:敷地境界を含む焼却設備跡地周辺の敷地内11地点で調査したが、全ての地点で土壌環境基準以下であった。(最大で190pg-TEQ/g)
(3)地下水への影響調査結果:焼却設備跡地に最も近い工場内井戸1地点で調査したが、地下水環境基準 (1pg-TEQ/L)以下の0.017pg-TEQ/Lであった。

以 上