新型「マーチ」を発売

新型「マーチ」を発売

 

 

 

 

 

日産自動車は、「マーチ」をフルモデルチェンジし、3月5日より全国一斉に発売する。

 

 

 

 

 「マーチ」は1982年の発売以来、運転のしやすさや、洗練されたデザインにより、コンパクトカーの基準として、日本国内はもとより海外でも好評を得ている。

 3代目となる新型「マーチ」は、『ユーザーフレンドリーを追求した、おしゃれな新世代コンパクトカー』を開発コンセプトとし、従来からの運転のしやすさはそのままに、オリジナリティのあるデザインを取り入れるとともに、新開発エンジンによるクラストップレベルの軽快な走りを実現した。

 環境への配慮としては、全車が国土交通省の低排出ガス車認定制度で「超-低排出ガス車」として認定を受けている。また、2010年燃費基準にも適合し、グリーン税制の優遇措置を受けることができる。さらに、進化したゾーンボディと6つのエアバッグシステムなどにより、最高水準の安全性能を確保している。

 また、新型「マーチ」によるワンメイクレースを2003年より開始する予定である。

 新型「マーチ」の特長は以下の通りである。

 ・丸みとシャープさがバランスしたオリジナリティのあるデザインと12色の多彩なボディカラー
 ・運転のしやすさと新開発エンジンによるクラストップレベルの軽快な走り
 ・超-低排出ガス車[★★★]の環境性能と進化したゾーンボディ&6つのエアバッグの安全性能

<販売目標台数>        8,000台/月

<取り扱い販売会社>    NISSAN Blue Stage:日産系、モーター系各販売会社
                               NISSAN Red Stage :サティオ系、プリンス・チェリー系販売会社
                                  *全車種取り扱い店(NISSAN Red & Blue)を含む

<発表展示会>          3月9日(土)、10日(日)

※  日産本社ギャラリー、銀座ギャラリーにおいて、2月27日(水)〜3月5日(火) 「New MARCH 12 Colors Collection」と題し新型「マーチ」の多彩なカラーバリエーションを一堂に展示する。更に3月6日(水)〜3月31日(日)「Colorful Delicious Happiness in my life with new MARCH」というテーマに沿った新しいライフスタイルの提案を展示する。

<車両概要>

1.丸みとシャープさがバランスしたオリジナリティのあるデザインと多彩なボディカラー

エクステリアデザイン

  • 印象的なデザインのヘッドランプと、グリルにインテグレートされたフロントターンランプ、ヘッドランプに融合されたヘッドランプマーカーなどが特徴的なフロントビュー。
  • 運転のしやすさの基本となる水平基調のショルダーラインとマーチらしさを強調するアーチ状のルーフラインを持つサイドビュー。
  • 空力とデザインをバランスさせたルーフエンド、安定感と使いやすいリヤハッチ開口幅を両立させた質感の高いリヤコンビランプ。
  • エクステリアカラーは、パプリカオレンジ、アクアブルー、フレッシュオリーブ、アプリコット、ビーンズの5色のコミュニケーションカラーを新型「マーチ」専用色として開発。全12色の豊富なカラーバリエーションとした。

インテリアデザイン

  •  新型「マーチ」のインテリアは、実際に見て、触って、使って感じる品質を、クラスを超えたハイレベルな仕上がりとするとともに、機能的ですっきりとしたデザインとした。
  • 低位置に配された、ラグビーボールのようにラウンドしたインストルメントパネルに、機能部品をインテグレートし、シンプルさと空間の広がりを演出したインテリア。
  • オーディオスイッチ、ヒーターコントロールスイッチ、シフトボタンなどの操作箇所をアイボリーカラーで統一するとともに、質感の高いチタン調のアクセントをメータークラスターリング、インサイドドアハンドルなどに採用。
  • フロントシートは、後部座席からの開放感と視界の良さを確保するシルエットとし、ドーナツ型ヘッドレストを採用。また、リヤシートヘッドレストは、ドライバーの後方視界を損なわない形状とした。
  • インテリアカラーは、ファッション感覚を重視したエクリュ、シナモン、クリークグレーの3つのカラーバリエーションを採用。

2.運転のしやすさと新開発エンジンによるクラストップレベルの軽快な走り

プラットフォーム

  • 全く新しいプラットフォームの採用により、メカニズム部分のスペースを最小(メカミニマム)としながら、大人4人が快適に座ることができるゆとりある広い室内と取り回しの良いコンパクトな車両サイズ、魅力的なスタイリングを実現した。

パッケージング

  • メカミニマムの考え方により、前後のオーバーハングを短縮するなどして、従来型車より短い全長にもかかわらず一クラス上の車並の室内空間を実現した。
  • 広いガラスエリア、ヘッドランプマーカー(ヘッドランプ上の突起)など様々な工夫により、昼夜を問わず車両感覚をつかみやすくした。
  • 14インチタイヤを装着しながら、クラストップレベルの最小回転半径4.4mを実現。

メカニズム

  • 新開発のDOHC4気筒CRエンジンは、1.0L、1.2L、1.4Lのバリエーションを持つ、低燃費・低排出ガス・高出力・低騒音・軽量コンパクトを特徴としたエンジンで、大幅な動力性能の向上を図った。
  • フロントにはストラット式サスペンション、リヤには、新設計のH型トーションビームサスペンションを採用し、操縦安定性、乗り心地、静粛性を向上させた。また、H型トーションビームサスペンションは、ラゲッジの床を下げることを可能とし、積載性をより向上させた。
  • 空力性能は、風洞実験を繰り返し、デザインコンセプトである「丸いカタチ」を活かしながらデザインと空力との微妙なバランスを追求し、CD値0.32を実現した。
  • 新型「マーチ」は、前輪駆動をベースに後輪をモーターで駆動させ、必要な時だけ4WDとして作動する軽量・コンパクトな4WDシステム「E・4WD」を搭載する予定である(2002年秋頃)。「E・4WD」は、車体後部のモーターで後輪を駆動させるため、プロペラシャフト、トランスファーが不要になり、室内スペースを犠牲にすることなく4WD化を実現するとともに、軽量化による燃費の向上にも貢献する。

高い実用性

  • 500mlペットボトルやティッシュボックス等を収納できる大容量グローブボックスの設定など、使い勝手の良い多彩な収納スペースを確保した。
  • ラゲッジルームは、VDA容量250Lというクラストップレベルの広さを確保するとともに、開口スペースを低く広くし、重い荷物の出し入れを容易にした。
  • 運転のしやすさをサポートし、新しいカーライフスタイルを提案する国内初の総合テレマティクスサービス「CARWINGS(カーウイングス)」を日産として初めて設定(「14e」、「12c」にオプション設定)。携帯電話につなぐだけで、各種情報サービス、電子メール受信機能、ハンドフリーフォンなどが可能となり、車に乗りながら様々な情報とつながる楽しさと、簡単な道案内機能や緊急時のオペレーター対応で安心・便利なドライブを提供する。
  • キーを携帯するだけで、ドアのロック・アンロックおよびエンジン始動・停止ができる、次世代のキーレスシステム「インテリジェントキー」を採用。キーを差し込む操作や、従来のキーレスシステムのようなキー側でのボタン操作不要とし、両手に荷物を持っている時や降雨時、夜間の乗降時の利便性を向上させた。

3.超-低排出ガス車[★★★]の環境性能と進化したゾーンボディ&6つのエアバッグの安全性能

環境への配慮

  • タンデムタイプ超低ヒートマス坦体触媒、連続可変バルブタイミングコントロールによる内部EGR効果の採用などにより、平成12年基準排出ガス75%低減レベルを実現し、国土交通省の低排出ガス車認定制度における「超-低排出ガス車」*1に認定されている。さらに2010年燃費基準にも適合しており、グリーン税制の優遇措置*2を受けることができる。
  • 熱可塑性樹脂の中でも、最もリサイクルしやすいPP(ポリプロピレン)製部品の使用を増やし、リサイクル可能率95%*3を達成した。

*1:2000年4月より国土交通省が、一般消費者の選択を通じ、排出ガス低減性能の高い自動車の普及を促進するために開始した低排出ガス車認定制度で、NOxおよびHCの排出量の低減レベルが「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」をクリアした低公害車。

*2:グリーン税制適合車には、2003年3月31日までの新規登録車に対し、自動車取得税減税(自家用車の場合15,000円の軽減)、自動車税減税(「超−低排出ガス車」の場合登録翌年度から2年間50%軽減)が適用される。但しオーテック取り扱い車は適用除外となります。

*3:日産独自の算出基準による(重量ベース)

安全性能

  • 新型「マーチ」は、日産独自のゾーンボディをさらに進化・発展させ、世界トップレベルの衝突安全性能を実現した。前面衝突時には、衝突のエネルギーを床上メンバー、フロントピラー、ドアウエスト、サイドシルの4方向に分散させてキャビンの変形を抑え、また側面衝突時には、サイドドアビームや衝撃吸収ドアが、補強されたボディサイドへ衝撃を分散して伝達することにより、車体変形を抑える構造とした。
  • 側面衝突時に前後席の乗員の頭部を保護する「SRSカーテンエアバッグシステム」を採用した(「14e」に標準設定、「12c」、「10b」にオプション設定)。「運転席・助手席SRSエアバッグシステム」、「運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム」との組み合わせによる6つのエアバッグシステムで、より高い安全性を実現している。
  • 前面衝突時に乗員の衝撃を緩和するため、前席SRSエアバッグとのマッチングを考えた「2ステージロードリミッター付プリテンショナーシートベルト」を採用した。衝突時にはプリテンショナー機構が瞬時にベルトのたるみを巻き取り、乗員への拘束開始を早め、さらに、2ステージロードリミッター機構により、ベルトの荷重を段階的に下げ、エアバッグとともに乗員への衝撃を緩和する。

<全国希望小売価格(消費税を含まず)>

(単位:千円)

駆動

ボディタイプ

グレード

エンジン

ミッション

価格

2WD

5ドア

14e

CR14DE

E-ATx

1,320

12c

CR12DE

☆ 1,095

5MT

1,095

10b

CR10DE

E-AT-x

998

3ドア

12c

 CR12DE

1,050

5MT

1,050

10b

CR10DE

E-ATx

953

☆掲載写真車種

 E-ATx:フルレンジ電子制御4速オートマチック
 5MT:5速マニュアル

(了)


 

 

 

 

日産自動車の関連会社である(株)オーテックジャパン(神奈川県茅ヶ崎市、社長:相部 剛)は、今回の「マーチ」のフルモデルチェンジを機に、ライフケアビークル(LV)*「アンシャンテ(助手席回転シート)」、「ドライビングヘルパー(オーテックドライブギア)」を設定し、3月5日より全国一斉に発売する。

*ライフケアビークル:日産自動車グループでは、生活のいろいろなシーンでお役に立ちたいとの意味を込め、福祉車両を「ライフケアビークル」(LV: Life care Vehicle)と呼んでいる。