日産自動車、1.3リッタークラス用の「HYPER CVT」を新開発 ~今秋からコンパクトカーに搭載~

日産自動車、1.3リッタークラス用の「HYPER CVT」を新開発
~今秋からコンパクトカーに搭載~

 

 日産自動車株式会社(本社:中央区銀座、社長:塙 義一)では、1.3リッタークラス用「HYPER CVT」を新開発し、本年秋からコンパクトカーに搭載する予定である。

 無段変速機CVT*は、変速比を無段階に設定出来る特性を利用して、滑らかな運転性や力強い加速に加えて、燃料消費を削減出来る技術として地球環境保全の点からも注目されているトランスミッションである。当社ではこれまで92年にマーチに「N・CVT」を初めて採用して以来、97年には世界で初めての2.0リッタークラスに搭載できるCVT「HYPER CVT」を開発、これまで多くの車両へ採用を拡大してきた。

*CVT(Continuously Variable Transmission)

 

 今回開発した1.0~1.3リッター車用の新型「HYPER CVT」は、これまでマーチ等に搭載してきた、1.0~1.3リッター車用のCVT「N・CVT」をさらに進化させ、2.0リッター用「HYPER CVT」の優れた性能をそのままに小型軽量化したCVTである。発進要素にトルクコンバーターを採用、変速制御もフル電子制御としたことで、「N・CVT」に比べ動力性能や運転性を大幅に向上させたうえで、燃料の消費をさらに少なくすることが出来た。
 さらに、手動変速が可能な、多段マニュアルモード機能も付加し、スポーティな走りを求めるお客様にも満足していただける仕様とした。

 日産自動車では、CVTの実用化で他社をリードしてきたが、世界初の実用化となる大排気量FR車用「エクストロイドCVT」、2.0リッタークラスFF車用「HYPER CVT」にこの1.3リッタークラスFF車用「HYPER CVT」が加わることでCVTのラインナップがさらに拡充された。


1.3リッタークラス用 新型「HYPER CVT」の主な特長

  1. トルクコンバーターの採用により、発進加速性能及び上り坂での運転操作性(坂道発進)、微低速時の運転性を大幅に向上。
  2. 変速制御をフル電子制御としたことで、加減速時のドライバーの意図に応じた最適な走行を実現。
  3. 大幅な燃費向上を実現。 (従来型「N・CVT」比 約10%向上)
  4. 多段マニュアルモードを追加することで手動変速走行も可能。

 

以上