宇宙航空事業の営業譲渡について

平成12年2月14日


宇宙航空事業の営業譲渡について

 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区、社長:塙 義一)は、本日、同社が持つ宇宙航空事業の営業譲渡について石川島播磨重工業株式会社と基本合意に達した。
 今後、両社は詳細について協議を重ね、本年8月までの譲渡を目指す。

 今回の合意は、今後さらに高い技術開発力が要求されていく宇宙航空事業分野において、両社の持つ技術開発力を組合わせることにより、より一層の競争力強化を世界レベルで達成することを目指すものである。

 日産自動車は昨年10月に策定した成長のための包括的な再建計画である「日産リバイバル・プラン」でノン・コア事業の分離による資源の活用を方策のひとつとして掲げており、本業である自動車事業への経営資源の集中により全世界でのシェア向上、収益力向上を実現するとしている。今回の営業譲渡もこの方向に沿ったものである。

 日産自動車の宇宙航空事業部は1953年にロケット飛翔体の研究に着手し、その後、ロケット飛翔体の開発、及び製造の総合メーカーとして、科学観測や実用衛星分野での固体ロケット開発などで多くの実績と成果を上げている。尚、同社宇宙航空事業部の98年度売上高は約510億円で、現在、富岡事業所を中心に920人(99年1月末)の従業員を有している。


以 上