• ホーム
  • /
  • 日産「キャシュカイ」、無給油で英国全土を走行

日産「キャシュカイ」、無給油で英国全土を走行

 


日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)の英国における研究開発拠点である日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)(ベッドフォード州、クランフィールド)は、7人のテストドライバーによる最近の実験において、日産「キャシュカイ」(1.5dCI)がイギリス最南端のランズエンド岬から最北端のスコットランド、ジョン・オーグローツまで無給油で走行できることを証明した。9月25日早朝6時に出発したテストドライバーは、英国における耐久・燃費試験において867マイル(1,387km)の一般的なルートを、1ガロンあたり平均67.35マイル(1リッターあたり約24km)で走行した。翌日午後5時半にテスト走行が終了した段階においても、燃料タンクには更に1.54ガロン(約7リッター)の燃料がまだ残っていた。

テスト走行で記録された1ガロンあたり67.35マイルの燃費は、カタログに記載された52.3マイルと比較すると約29%の節減に相当する(一般道路・高速道路走行の平均を統合)。年間10,000マイル(16,000km)を走行すると仮定すると、年間193ポンド(約4万6千円)相当の節約となる(現在の英国における軽油価格を元に計算)。

実験では「キャシュカイ」標準モデルが使用され、一般車道では制限速度の遵守、高速道路では時速約60マイル(96km)の巡航速度のもとテスト走行が行われた。通常の走行と同様に、クルーズ・コントロール、ヘッドランプ及びエアコンが必要に応じて使用された。

テスト走行における「キャシュカイ」のCO2排出量は、カタログに記載された1キロあたり145グラムに対し、平均111グラムであった。本テストにおけるCO2排出量の埋め合わせのため、NTCEはカーボンニュートラルに向けた植林計画にも貢献する予定である。

今回の無給油走行は、日産の中期環境計画である「ニッサン・グリーンプログラム 2010」に基づく低燃費走行への関心向上への取り組みの一環である。2006年12月に発表された本計画は、排出ガス削減及びリサイクル活動強化に加え、世界規模で日産の製品及び企業活動からのCO2排出量削減を目指している。

欧州において設計・製造された「キャシュカイ」は、欧州において2007年初めから発売され、現在までに70,000台以上が販売されている。同車は「デュアリス」の車名で日本においても販売されている。

同車は5月、ヨーロッパ新車アセスメントプログラム(ユーロNCAP)評価の成人乗員保護性能において、他の車両が過去に獲得した記録の中で最も高いフルマークである5つ星を受賞している。

 

注: 為替レートについては、1ポンド = 239.46円をもとに換算した。
   なお、度量衡は、1ガロン=4.54609リッター、1マイル=1.6kmとなる。

以 上