日産、米国のインフィニティ・ブランドでテレマティクスサービスを開始

インフィニティ・ブランドの2003年モデル4車種に搭載

本件は、米国ニューヨークにて現地時間3月28日に発表しております。

2002年03月29日


日産自動車(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は米国インフィニティ・ブランドの高級車に、ウィングキャストの技術を利用したテレマティクスサービスを開始すると発表した。これは、欧州におけるトップ自動車メーカーによるテレマティクス開発への参画と、日本における初の総合テレマティクスサービス「カーウイングス」の開始に続くものである。

「当社はテレマティクスを利用して、より安全で快適なカーライフをお客様に提供します。既に先日、日本において革新的なソリューションを備えた小型車を発表しました。当社の目標は、いつか日産のクルマとそのユーザーが住むコミュニティを、情報によりシームレスにつなぐことです。」と、日産のパトリック ペラタ企画部門担当副社長は述べている。

ウイングキャストによる「インフィニティ・コミュニケーター」は、インフィニティ・ブランドの2003年モデル4車種に搭載される。同サービスはインフィニティのオーナーに、エアバッグ展開状況自動通知、緊急事態通知、盗難車追跡などの安全・セキュリティ機能、ボイスコマンド式ハンドフリーフォン、通話転送、ボイスメールなどのコミュニケーションサービス、ニュース、株式情報、天気予報、ナビゲーションサービスなどの情報取得サービスといった多様なサービスを提供するものである。

本サービスは、2003年モデルのG35スポーツセダン、G35スポーツクーペ、中型セダンM45、プレミアムラグジャリーセダンQ45に標準装備される。尚、G35スポーツクーペとM45は、本日、ニューヨーク国際オートショーにて発表される。

日産は欧州において、本年3月14日、アライアンスパートナーであるルノー、フォード、PSAプジョー・シトロエンと共同で、欧州のお客様のための新しいテレマティクスサービスの実現を目指したジョイントベンチャーに参加すると発表した。この新会社設立は、世界の主要自動車メーカー3グループがテレマティクス分野において協力する初のケースである。この会社は、各カーメーカーのテレマティクス開発能力と技術力を結集し、欧州のお客様のための共通のインフラづくりを目指す。

また、日本においては本年2月5日に、有人・無人サービス、クルマ、携帯電話、パソコンを連携・統合した日本初の総合テレマティクスサービス「カーウイングス」の開始を発表した。同サービスは、昨年10月の東京モーターショーで発表された「新世代情報通信システム 2003i」のコンセプトに沿った商品化技術である。「カーウイングス」は、今月上旬に発売した小型車の新型マーチにオプション設定されている。これを皮切りに、「カーウイングス」は日産の新型車に順次導入される予定である。

尚、テレマティクス開発に関して、本年2月19日に日産とNTTドコモは、モバイルマルチメディアを活用した新テレマティクスサービスを実現するための共同検討を行うことで基本合意した。この合意に基づき、両社は幅広いサービスの詳細検討を共同で推進するとともに、多くの企業が幅広く利用出来るような業界標準的な、第三世代移動通信による新しいシステム・サービスづくりに取り組んでいる。

以 上