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日産自動車、エンビジョングループにバッテリー事業を譲渡

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人、以下日産)は3日、日産が保有するバッテリー事業およびバッテリー生産工場を、再生可能エネルギー事業者であるエンビジョングループ(以下エンビジョン)に譲渡する株式譲渡契約を、エンビジョンと締結したことを発表しました。

この契約は日産が、バッテリー事業の譲渡に向けて民営投資機関と進めていた取引を解消したことを受けて締結されました。

エンビジョンは、日産自動車の子会社であるオートモーティブエナジーサプライ株式会社(以下AESC)や北米日産会社が保有するスマーナのバッテリー生産事業、英国日産自動車製造会社が保有するサンダーランドのバッテリー生産事業を譲り受けることで合意しました。

この合意を受けてエンビジョンは、日産の追浜や厚木、座間にあるバッテリーの開発や生産技術部門を取得します。

日産のチーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)である山内康裕は、「世界的な新エネルギー分野におけるリーディングカンパニーであるエンビジョンと最終合意に至りました。これにより日産は、中期計画『Nissan M.O.V.E. to 2022』で定めた目標の達成に向けて、電気自動車の更なる開発と生産に集中することができます。そして、エンビジョンが、新会社のオーナーとして同社を長期的かつ力強く運営し、競争力あるバッテリー事業会社として成長させるものと確信しています。」と述べました。

エンビジョングループ のCEOのレイジャン(張磊)氏は、「安全性と信頼性の高い先進的なバッテリーを生産している日産のバッテリー事業に参画し、とても嬉しく思います。エンビジョンは、質の高い人財とマネージメントを有するバッテリー事業の取得により、我々の事業を包括的なエネルギーシステムに取り込んで、モノとインターネットを結ぶIoTの領域において革新的な価値を生み出すことができます。今後、新会社への投資を通じて事業を拡大し、スマート物流やV2G、及びスマートシティの実現に向けて取り組んで参ります」と述べました。

エンビジョンへの経営権移転後も、AESCならびに追浜、厚木、座間にあるバッテリーの開発や生産技術部門、さらに米国スマーナと英国サンダーランドのバッテリー生産工場に勤務する全従業員は引き続き雇用されます。また、新会社の本社および開発拠点は引き続き日本に置かれる予定です。

日産は、第一段階として2007年に設立した高性能リチウムイオンバッテリーの開発・生産を担うAESCの株式のうち、日本電気株式会社(以下NEC)およびNECエナジーデバイス株式会社が保有する49%を取得することでAESCの全株式を取得します。

NECは本日、同社の保有するAESC株式を日産に譲渡するとともに、バッテリーおよび電極の開発・製造を行う同社の子会社NECエナジーデバイス株式会社をエンビジョンに譲渡する旨を発表しました。

本日発表した取引は、今後、労働組合との協議や規制当局の承認を経て、2019年3月29日までに完了する見込みです。尚、当社のAESCの100%子会社化ならびにエンビジョンによるNECエナジーデバイス株式会社の全株式の取得等を条件としています。本取引における財務条件は開示していません。

尚、日産とエンビジョンが株式譲渡契約を締結するにあたり、日産が新会社の株式または持分の25%を保有することで合意しています。

以 上