ニッサン、日本車初の1998年BTCCシリーズチャンピオン獲得

1998年9月22日
日産自動車株式会社
広   報   部

ニッサン、日本車初の1998年BTCCシリーズチャンピオン獲得
-最終戦を1-2フィニッシュで飾る-

 

9月20日(日)、英国のシルバーストーン・サーキットにて1998年オートトレーダーRAC英国ツーリングカー選手権*注1(1998 Auto Trader RAC British Touring Car Championship、通称:BTCC)の最終戦が行われ、ニッサン・プリメーラGTをドライブした、アンソニー・リード選手(Anthony Reid)とデビッド・レズリー選手(David Leslie)がワンツーフィニッシュを成し遂げ、シリーズチャンピオンに相応しい結果で最終戦を飾った。9月13日のオールトンパーク戦において既にチャンピオンが確実となっていたニッサンは、最終戦での優勝により98年BTCCシリーズ全26戦中、通算9回の優勝を手にしたことになる。BTCCシリーズは1958年より行われているが、1991年のスーパーツーリングカテゴリーになってから、日本車がシリーズタイトルを獲得したのはニッサンが初めてである。
●アンソニー・リード選手
「我々の目標は、98年マニュファクチャラーズチャンピオンの獲得と各レースでの優勝である事はシーズンを通して常に言い続けてきた。目指したものは全て達成し、二つのタイトル(マニュファクチャラーズ*注2/チーム*注3)も獲得できて、これ以上望まれる事は何もないだろう。今日はドライバーズチャンピオンのリカード・リデル(ボルボ)に追いつく万に一つのチャンスだったが、残念ながら逃してし結果2位となってしまった。リカードはシリーズ初めよりいいスタートを切り、プリメーラもすぐに追いついたが、競争の激しいBTCCにおいてそのギャップを埋めるのは難しかった。3年間、BTCCでニッサンをドライブし、RML(レイ・マーロック社/Ray Mallock Limited*注4)と長い間仕事をしてきたが、こんなに素晴らしい年にチームの一員でいられたことに大変満足している。チームの仲間と非常に楽しく仕事が出来たし、彼らの多大な努力に感謝したい。」
●デビッド・レズリー選手
「今年はニッサンにとって素晴らしい年だった。マニュファクチャラーズチャンピオンとチームタイトルを獲得出来たし、年間を通じて常にトップチームであった。BTCC参戦2年目でこれ以上の成果は考えられない。この車を競争力のある車に仕立てようと多大な努力をしてくれた全ての人、一人一人にお礼を言いたい。最終戦はシーズンを終えるのに相応しい素晴らしい結果が出せ、ニッサンチームとしての力を再度証明することが出来た。年間通して競争力のある2台のプリメーラを走らせることが出来て、それが戦闘力のある車両の開発に役立ったと考えている。個人的にはシーズン後半での9回のリタイアの影響で結果はドライバーズポイント6位と奮わなかったが、チームメイトのアンソニーがドライバーズタイトルを射程に修めることに協力出来たし、自分のパフォーマンスには十分満足している。1999年に更に多くの優勝を獲得し、今年の成功をもう一度繰り返す事をもう今から楽しみにしている。」

* 注1:BTCCは英国内のサーキットにおいてMクラスセダンをベースとしたレース車両で争われるシリーズ選手権。1958年から行われており、各国のツーリングカー選手権の中でも車両性能、知名度共に最高峰に位置する。決勝は短距離レースと規定ピット作業を伴う長距離レースの2レースで構成。
* 注2:ワークス、プライベートといった参戦体制に関わらず上位に入賞した出場車のメーカーに得点が与えられる。(1位-9位まで順に15、12、10、8、6、4、3、2、1の配点)
* 注3:長距離レースでの上位入賞車のチームに得点が与えられる。
* 注4:ニッサンと共にプリメーラのBTCC参戦車両を開発している英国のレーシング会社
以上