平成11年7月29日
日産自動車株式会社
広報部
ゴーンCOO、若者を励ます
-日産自動車、『日産NPOラーニング奨学金制度』第1期終了式・第2期スタートアップセミナー開催-
日産自動車は、7月29日、本社(東京都中央区)講堂において、最高執行責任者(COO)カルロス・ゴーン出席のもと、『日産NPOラーニング奨学金制度』第1期終了式及び第二期スタートアップセミナーを開催した。カルロス・ゴーンは自ら、第一期奨学生に修了証を手渡し、彼らの前途を祝福した。また、第2期奨学生となる若者に、力強い励ましのメッセージを贈った。
『日産NPOラーニング奨学金制度』は、NPO(民間非営利団体)で仕事をしたいという学生を公募・選抜し、同社が、その仕事の実績に応じた奨学金を学生に支給するものである。学生が、専門的かつ自律的な行動の求められるNPOで「知的」キャリアを積み、社会に巣立っていくことを狙いとする本制度は、同社が、NPOとパートナーシップを組んで行う、日本では全く新しい試みである。
同社は、このような試みを通じてコミュニティーから信頼され、コミュニティーとの関係をより良きものとしていくことができる、と強調している。
第2期(1999年度)は、本年6月1日より7月5日まで、関東及び関西の各大学及びインターネットを通じて、希望者を募集。87名の応募の中から、書類選考・面接により、17名の奨学生を選出した。
今回受け入れ先となるNPOは、環境、福祉、国際協力、文化・芸術等の分野で、これまで同社と協力関係があり、本制度の趣旨に賛同した13団体(関東10団体、関西3団体)である。
各NPOでは、学業の妨げにならない活動時間を考慮した活動プログラム(長期コース:上限200時間、短期・集中コース:上限100時間)を準備しており、それぞれ選抜された奨学生1~2名を受け入れる。
第2期奨学生の応募動機としては、「就職する前に、異なる組織の視点に立つことを経験しておきたい」「NPOは行政、産業に次ぐ第3の柱になり得るのか、ボランティア体験ではわからない、その可能性を知りたい」「崇高な理想と厳しい現実とのバランス感覚を身につけたい」「理工系の研究活動では基本的に人との交流がない。学生のうちにNPOで様々な価値観を持つ人との交流を持つことは今後の研究活動にも大いに役に立つと思う」などがあり、本制度に対する理解やニーズの高さが伺えた。
将来を担う若い世代が、「先駆的」で「専門性」を持ったNPOのような組織で働く経験は、「自分でものを考え行動できる「知力」や「創造性」を養うきっかけとなるものであり、本制度は、昨年11月に発足以来、新しい「社会的人材育成」のスキームとして、各方面から注目されている。
第2期(1999年度)日産NPOラーニング奨学金制度』の概要は次の通り。
【第2期(1999年度)日産NPOラーニング奨学金制度】
1.実施形態 | (主催)日産自動車株式会社、(協力)日本NPOセンター |
2.対 象 | 大学もしくは大学院に在籍している学生 |
3.受入団体 | <関東> 財団法人 児童育成協会、シャプラニール=市民による海外協力の会、 財団法人 東京子ども図書館、日本NPOセンター、日本障害者芸術文化協会、 社団法人 日本ナショナル・トラスト協会、財団法人 目黒寄生虫館、「ファミリーハウス」 運営委員会、まちづくり情報センター・かながわ(アリスセンター)、昔ばなし研究所 <関西> 社会福祉法人 大阪ボランティア協会、震災しみん情報室、神戸アジアタウン推進協議会 (計13団体) |
4.募集期間 | 1999年6月1日~1999年7月5日 |
5.募集結果 | <応募数> 87名(東京・神奈川・大阪・兵庫等の大学及び大学院生) <奨学生> 17名 ※性別、大学別内訳は別紙の通り。 |
6.募集概要 | 別紙(募集要項、活動プログラム)参照。 |
以 上