日産自動車、全国の図書館等に童話及び絵本を寄贈

平成１１年１２月１５日

　日産自動車では、「第１５回ニッサン童話と絵本のグランプリ」の童話大賞及び絵本大賞受賞作品の出版を企画、この程ＢＬ出版（株）より出版した。
同社では、この優れた童話と絵本を、子どもたちをはじめより多くの人に楽しんでもらうため、昨年に引き続き、各都道府県の日産自動車各販売会社を通じ、全国の図書館３，３８５館に、また同社の各事業所から地元の保育園・幼稚園７３３園に寄贈する。

　今回寄贈する童話は、昨年募集した「第１５回ニッサン童話と絵本のグランプリ」で童話大賞を受賞した兵庫県在住の松浦 信子さんの作品「ぼくもできたよ！」で、“さかあがり”が出来るようになりたい小学生の男の子が、“空を飛ぶ竜”になりたいトカゲと出会い、それぞれ目標に向かって練習する姿を描いた心あたたまる作品。この童話を出版するにあたり、第１５回グランプリ絵本優秀賞受賞者の原田 光代さんの絵を配した。
　また、絵本は、同グランプリで絵本大賞を受賞した神奈川県在住の上田 英津子さんの作品「この街の夜」で、ドラム嬢にビル男、おしゃべりな灯台にいたずら好きの海坊主など、ユニークな登場人物が次々と現れる作品。個性的で美しいイラストとリズミカルな言葉で、夜を詩的に表現している。

　「ニッサン童話と絵本のグランプリ」は、昭和５９年５月、大阪国際児童文学館が、わが国初の国際的な児童文学に関する総合センターとしてオープンしたのを記念して開始したもので、“夢や想像力あふれる童話や絵本に出会いたい、そして優れた作品・作家を世に輩出したい”そんな思いを込めてアマチュアを対象に創作童話と絵本を募集しているもの。
このグランプリには、毎回幅広い年齢層から多数の応募があり、昨年の第１５回においては約３，６００編もの作品が寄せられた。また、入賞作品のレベルは非常に高いとの評価を得ており、本グランプリを機にプロの作家として活躍している入賞者も多く、新人作家誕生の場ともなっている｡（主催/(財)大阪国際児童文学館、協賛/日産自動車株式会社、後援/文部省･(社)日本国際児童図書評議会･日本児童文学学会･日本児童文学者協会）

なお、本年７月より作品の募集を行っていた「第１６回ニッサン童話と絵本のグランプリ」は、去る１０月３０日に募集を締め切った。来年２月に入賞者を発表、３月には表彰式を行う予定。《ホームページURL http://global.nissan.co.jp/PHILANTHROPY/FAIRY99/ 》


※童話及び絵本の概要は下記の通り。
両作品とも「第１５回ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞受賞作品

◎童話の概要

＊絵の作者：原田 光代さんのプロフィール
’４６年熊本県生まれ。東京学芸大学美術科卒業。子どもの造形教室を主催しながら、絵画、絵本の創作をする。絵画は個展で発表。’９１年東京展奨励賞を受賞。’９９年「みずうみのたまご」で「第１５回ニッサン童話と絵本のグランプリ」絵本部門優秀賞を受賞。東京都在住。

◎絵本の概要