インフィニティ・プロシリーズ 第2戦はマーク・テイラーが2連勝

順位
ドライバー

レースレポート

2003年03月24日
日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社

 

 

 

 

 

 

3月22日、アリゾナ州フェニックスフェニックス・インターナショナルレースウェイ

英国F3選手権出身のイギリス人、マーク・テイラーが全ての周回をリードしてのポール・トゥ・ウィンを成し遂げ、開幕戦に続き2勝目を挙げた。2位には8番手から猛烈な追い上げを見せた南米F3選手権出身のブラジル人、チアゴ・メデイロスが入った。

決勝前日の金曜日に行われた予選では、テイラーが初ポールポジションを獲得、ブランドン・アーウィン、アリー・ルイエンダイクJr.が続いた。前回ポールポジションだったメデイロスは、最後までオーバーステアに悩まされて不本意の8番手となった。

100周で行われたインフィニティ・プロシリーズの第2戦、「フェニックス100」は、現地時間3月22日(土)午後2時(日本時間、翌午前6時)に、北米日産モータースポーツ担当シニアマネージャー、ロン・ステュケンバーグによる「スタート ユア インフィニティーズ」という合図でスタート。舞台となったフェニックス・インターナショナルレースウェイ(PIR)は1周1マイル(1.6キロ)。それぞれのコーナーの大きさとバンク角が違うというクセのあるオーバルコースで、長い周回に亘って安定したハンドリングバランスが得られるセッティングが必要となる。ピットイン時に車のセッティング変更が許されるインディーカーと違い、インフィニティ・プロシリーズではレーススタート後は最後までセットアップを変えることができない。従って、ここフェニックスでは、予選時のセットアップがレース結果を大きく左右する可能性が高くなる。

レースはスタートから50周までに3回、トータル24周に亘ってペースカーが入る荒れた展開となった。この時点でUSACミジェット・スプリントレースのエースドライバーだったエド・カーペンターなど3台が姿を消した。一方、8番手スタートだったメデイロスは再スタートごとにすばらしいジャンプアップを見せて、トップを走るテイラーのすぐ背後につけた。

49周目のグリーンフラッグはトップ逆転の大きなチャンスだったが、テイラーは絶妙な再スタートを見せてメデイロスの追撃を振り切り、その差を5秒近くまで広げていった。残り7周の時点で再びコーションが出され、レース再開となったのはラスト1周の100周目。これが最後の勝負所となったが、テイラーの後ろには周回遅れが1台入っており、悠々と再スタートを決めることができた。メデイロスも後方からの追撃をかわすのが精一杯でテイラーに仕掛けることはできなかった。

これでテイラーは2連勝。ポイントでは最多ラップリードのボーナスポイントを加えた満点の52点を獲得してポイントリーダーに立っている。2位に入ったメデイロスは24点差の2位につけている。

インフィニティ・プロシリーズは、アメリカ最高峰の「インディーカーシリーズ」へのステップアップカテゴリーとして、完全なイコールコンディションのもと、若いドライバーに超高速オーバルでのレーステクニックを習得する環境を提供している。シャシーはイタリア製ダラーラのワンメイク、エンジンは北米仕様のインフィニティQ45(日本名シーマ)の市販車エンジンを3.5リッターにダウンサイジングし、レース用に若干手直ししたものが使用されている。

以上

「フェニックス100」決勝結果

         

1

 マーク・テイラー

1

24.1268

<1:04:47.2319>

2

 チアゴ・メデイロス

8

24.2588

1.0758

3

 トニー・アヴェ

4

24.3183

1.3163

4

 ブランドン・アーウィン

2

24.5988

1.7137

5

 ジェフ・シモンズ

5

24.6146

2.3140