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ザナヴィ ニスモ GT-Rが2位表彰台に

フェアレディZは6位入賞でポイント獲得

レースレポート

2003年03月31日
日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社

 

 

 

 

 

 

 

3月30日、岡山県TIサーキット英田

前日に続き好天に恵まれたTIサーキット英田(あいだ)には、開幕を待ちわびた5万5000人ものファンが集まった。14時に82周決勝レースのローリングラップがスタートしたが、予選2位の#38スープラがマシントラブルのためにストップしてしまうという波乱の幕開けとなった。

ポールポジションスタートの#23ザナヴィニスモ GT-Rの本山哲は、後続が2位争いをする間に2秒〜3秒の差をつけた。いっぽう予選13位の#22モチュールピットワークGT-Rの影山正美は、絶妙のスタートで2台をかわし10位に。予選11位の#12カルソニックスカイラインのブノワ・トレルイエは、#22GT-Rの直後の11位につけた。

序盤に3秒までマージンを作った#23GT-Rだったが、予想以上に路面温度が上がったこともあり、徐々に#25スープラ、#1スープラに詰め寄られる展開となった。本山は絶妙のライン取りで後続を押さえるが、36周目のヘアピンで2位に上がった#1スープラが#23GT-Rに接触。2台のスピードが落ちたところを#25スープラがかわしてトップを奪った。さらに翌周のヘアピンで#1スープラが2位に上がると、#23GT-Rは早めのピットインを行い、ミハエル・クルムに交代。同時に#12GT-Rもピットインして井出有治に交代。#22GT-Rも39周でピットインしてリチャード・ライアンに交代した。

38周で#1スープラが、また41周時点でトップの#25スープラがピット作業を済ませたが、2台とも#23GT-Rの後方でコースに復帰。NISMOは、リヤタイヤ交換〜給油〜フロントタイヤ交換という絶妙なピットワークもありトップを奪回したのだった。ルーティンピットがひと段落した45周終了時点で、#23GT-Rがトップ、#22GT-Rが7位、#12GT-Rが12位。
優勝を目指す#23GT-Rはスープラとのバトルを何度もしのいだが、接触によるサスペンションのダメージもあり終盤#1スープラに逆転され2位ゴール。#22GT-Rは6位の#36スープラをかわそうとして、57周目のヘアピンでコースアウトを喫しいったんポジションを落とすが、追い上げて8位。また#12GT-Rは後半、パワーステアリングのトラブルに見舞われた。何とか10位を守ろうとした井出だったが、終盤81周目の2コーナーで#25スープラと接触してスピン。最後はエンジンが吹けなくなりコース上でストップ、12位でレースを終えた。

GT300では、デビュー戦となった#3ハセミスポーツ・エンドレス・Zの走りに注目が集まった。決勝用のセッティングが万全ではなかったものの、木下みつひろから柳田真孝につなぎクラス6位で完走。多くのデータを得たことで、第2戦以降の活躍に期待がかかる。GTデビュー戦となるコンビによる#81ダイシンADVANシルビアは、星野一樹から植松忠雄とつなぎ、クラス7位で完走しポイントを獲得。また#51C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビアは、アダム・ウィルコックスから尾本直史にバトンを渡し、予選・クラス17位からポジションを上げクラス12位でゴールした。

本山哲選手(GT500クラス2位)
「前半は調子が良かったのですが、気温が予想以上に上がってしまい、後半は苦戦しました。タイヤを含めて、チョイスが今日のコンディションに合っていなかったようです。優勝はお預けとなってしまいましたが、ポールポジションは取れたし、トップ争いを演じられた末の2位は悪くはない結果です。次も勝ちを狙っていきます」

影山正美選手(GT500クラス8位)
「今日の目標は完走して1ポイントでも多く獲得することでした。他車のトラブルもありましたが、8位で3ポイントを取れたことで、自分たちの仕事ができたと思います。次の富士のレースは03モデルになります。今日の23号車のパフォーマンスを見ていると、自分たちも優勝争いができるような気がしてわくわくしています」

木下みつひろ選手(GT300クラス6位)
「満タン状態で走らせるという決勝用のセッティングができていなかったので、今日はつらかったですね。それでも目標だった完走もできましたし、これから良くなる要素も見つけられました。新車だったんですが、フェアレディZの信頼性も確認できましたし、テストで走りこんで次のレースではトップ争いをしたいですね」

星野一樹選手(GT300クラス7位)
「完走が絶対条件でしたがなんとか6位以内に入りたかったので、満足はできませんね。スタート直後のヘアピンコーナー立ち上がりで2台に抜かれてしまって、あれがすべてでした。その後は先行するクルマを抜いていけましたが、まだGTについては勉強することがたくさんあります」

以上