新型軽商用車「クリッパー」を発売

日産自動車は、新型軽商用車の「クリッパー」を、10月6日より全国一斉に発売する。

クリッパー トラック DX

クリッパー バン ハイルーフDX

今回発売する「クリッパー」は、日産が初めて投入する軽商用車であり、昨年4月に発売した軽乗用車「モコ」と併せ、軽自動車市場において乗用、商用それぞれ1車種を取り揃えることとなる。これにより、乗用車から商用車、軽自動車まで商品ラインアップがさらに充実し、お客様の幅広いご要望に一元的にお応えすることが可能となる。

新型軽商用車「クリッパー」は、トラック/バンの2車種からなり、いずれもクラストップレベルの積載性、小回り性などの使い勝手の良さを実現するとともに、運転席SRSエアバッグシステムを標準装備^*1し、高い安全性を確保している。また、環境への配慮としては、全車が国土交通省の低排出ガス車認定制度で「優-低排出ガス車^＊2」の認定を取得している。

なお、「クリッパー」は、三菱自動車工業株式会社よりOEM供給を受けるモデルである。

*1：一部特装車を除く
*2：2000年4月より、国土交通省が、一般消費者の選択を通じ、排出ガス低減性能の高い自動車の普及を
促進するために開始した低排出ガス車認定制度。「優-低排出ガス車」は、NOxおよびHCの排出量の低減レベルが「平成12年基準排出ガス50％低減レベル」をクリアした低公害車。
※「クリッパー」車名の語源について
1958年9月から1976年1月までの間^＊、日産の小型トラックの車名として使用されていた名前。語源は「駿馬、俊足を誇る馬」を表す英語「Clipper」。
^＊1958年9月に富士精密工業（後のプリンス自動車工業、1966年に日産自動車と合併）から発売

「クリッパー」の特長は以下の通り。
●軽商用車ユーザーのニーズを熟慮した高い基本性能と使い勝手
●運転席SRSエアバッグシステムを標準装備
●クラスNO.1の広い荷室とバックドア開口幅(バン)

＜車両概要＞

1.軽商用車に必要な要件を満たした高い基本性能
「トラック」
●積載性能
・クラストップレベルの荷台幅1415mmを実現するとともに、荷台有効長(トリイ〜ゲート) 1925mmを確保し、様々な荷物に対応可能。
・荷台床面地上高を650mmと低く設定し、荷物積み下ろし時の負担を軽減。
・ゲート/トリイプロテクター、ワーキングランプ、リヤゲートチェーンなど、作業性を高める使い勝手の良い装備の採用。

●運転席周り
・昇降グリップを運転席/助手席に採用するとともに、365mmの低いステップ高により、楽な乗降が可能。
・適切なドライビングポジションが取れる、運転席シートスライド量90mmを確保。
・最小回転半径4.0mによる抜群の小回り性能。

「バン」
●積載性能
・クラストップレベルの荷室幅1370mm、荷室高1230mmを実現、荷室長1840mmと併せ、ビールケース、パンケース、畳、ベニヤ板などを数多く積載可能。
・  助手席シートバックは可倒式となっており、前に倒せば、6畳相当のカーペットの積載も可能。
・クラストップレベルのバックドア開口幅1285mm、荷室床面地上高650mmにより、スムーズで楽な積み下ろし作業を実現。

●運転席周り
・昇降グリップを運転席/助手席に採用するとともに、365mmの低いステップ高により、楽な乗降が可能。
・運転席シートスライド量150mmを確保。
・最小回転半径4.3m。

2.メカニズム
・実用域でのトルクを高め、荷物満載時の発進や坂道での加速に対応した660ccの3G83エンジン。
・トランスミッションは、5速マニュアル、3速/4速オートマチックの3設定。4速オートマチックは、エンジンとの総合制御により、変速ショックが少なくスムーズな走りを実現。
・4WDシステムは、ボタンひとつで切り替え可能。また、トラックのマニュアルトランスミッション車には、切り換えにより強い駆動力を得ることができるHigh-Low切り換えレバーを装備しており、悪路でも高い走破性を実現。

3.安全/環境
・運転席SRSエアバッグシステムの全車標準採用(一部特装車を除く)。
・全車が平成12年基準排出ガス50％低減レベルを実現し、「優-低排出ガス車」の認定を取得。
・助手席SRSエアバッグシステム＆前席プリテンショナーシートベルト^*、ABSをすべてのグレードでオプション設定。
^*助手席SRSエアバッグシステムと前席プリテンショナーシートベルトはセットでオプション設定

＜全国希望小売価格の一例（消費税を含まず）＞
「トラック」

「バン」

5MT:5速マニュアル
3AT:3速オートマチック
4AT:4速オートマチック

日産自動車の関連会社である(株)オーテックジャパン（本社：神奈川県茅ヶ崎市社長：相部　剛）は、「クリッパー」の新発売にあわせて、ライフケアビークル（LV）^＊として、車いすのまま車内に乗り込める「チェアキャブ」シリーズ及び、ワークユース系の特装車を設定し、10月6日より全国一斉に発売する。

＊ ライフケアビークル・・・日産自動車グループでは、生活のいろいろなシーンでお役に立ちたいとの意味を込め、福祉車両を「ライフケアビークル（LV：Life care Vehicle）と呼んでいる。

＜クリッパー「ＬＶシリーズ」の車両概要＞
●スロープタイプ
　車いすのまま車内に乗り込めるように、手動式スロープと車いす固定装置を装備した車両である。スロープは車両降下機構（ニールダウン）によって、ゆるやかにする工夫がされており、また、地面に設置しているため車いすの方や介助する方も安心である。ハイルーフと低床によって高い室内高が確保されており、大型の車いすや電動車いすの乗車も可能である。最大荷重は250Kg。

●リフタータイプ
　車いすのまま車内に乗り込むための全自動リフターと、車いす固定装置が装着された車両である。リフターは最大荷重300Kgとパワフルで、高い室内高により、大型の車いすや電動車いすの乗車も可能である。

＜クリッパー「ＬＶシリーズ」の車両概要＞

＜クリッパーワークユース系特装車の車両概要＞
●クリッパーワークユース系特装車は、トラック・バン合計で３８車種のワイドバリエーションとした。主なものでは、冷凍車に庫内の温度管理能力に優れた２コンプレッサー式を設定した他、ダンプには土砂ダンプ、リフトアップダンプ、多目的ダンプ等をそろえ、さまざまなニーズに対応可能である。

主なワークユース系特装車

＜取り扱い販売会社＞

NISSAN Blue Stage：日産系、モーター系各販売会社
NISSAN Red Stage：サティオ系、プリンス・チェリー系各販売会社
＊     全車種取り扱い店（NISSAN Red & Blue）を含む

＜全国希望小売価格（消費税を含まず）＞

（了）